ゴルフのルールをつかさどるR&AとUSGAは「年内に方向性を示す」としていたとおり、ゴルフボールのロールバック、いわゆる”飛ばないボール”の採用を正式に発表。エリートゴルファーには28年1月、アマチュアには30年からの施行となる。
画像: ボールテスト(イメージ)

ボールテスト(イメージ)

アマチュアは、3~5ヤードほどの飛距離低下の可能性

今回の改定は、総合飛距離基準(ODS)のもとでテスト条件を変更するもの。

ツアーで戦うロングヒッターは15ヤードほど、アマチュアゴルファーで3~5ヤードほどの飛距離低下の可能性があると予測されている。

この発表に対し、各メーカーは即座にSNSで声明を発表。

ボールメーカー最大手のタイトリストは、「ロールバックがゴルファーに過度な影響を与え、ゲームにもっとも近い人々の意見が反映されない懸念がある」とし、代替案についての議論継続を提案した。

ブリヂストンゴルフは「不満はあるが、これを受け入れて前に進む」とポスト。

テーラーメイドは「反対ではあるが容認する」。同社のデビッド・アベレスCEOは、「決定は下された。我々は前進する」とコメントしている。

キャロウェイゴルフは独自の立場を表明。USGAが二分化(プロとアマを分ける)した提案から遠ざかったことに失望を表明し、「いかなるロールバックも支持しない」前提で「アマチュアは長期的な成長を確実にするために、自分が選んだどんなボールも使えるべきだ」と主張した。

3万人の会員を抱えるPGA・オブ・アメリカは、「レクリエーションゴルファーの楽しみを損なったり、ゲームが享受している前例のない勢いを弱める変更には反対」とし、施行前に解決策を提案するようだ。

多くのツアープロが反対を唱えるなか、ローリー・マキロイはルール改定を支持。スカイスポーツのインタビューで、「ロールバックによって技術が試される。技を競い合う成熟したゲームになると思う」。

「環境への懸念とともにゲームの長期的健全性と持続可能性を守る」とR&AとUSGAは言うが、さてどうなる?

※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月2日号「バック9」より

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