高さで止めるのはご法度! “クラブが主役”の「止まるコンテスト」
「S-1」の決勝トーナメントは、打つ距離や止まるエリア、打ち方など厳正なレギュレーションのもとで行われる。一番重要となる項目が「高さ制限」。高さ制限を設けた根拠とは、ロブのような高い球を打つテクニックを使って止めると、クラブのスピン性能勝負ではなく、試打者のワザの勝負になってしまうからだ。
どのウェッジが止まるのか? ゴルファーなら誰もが興味があるはず!
決勝トーナメントの勝敗のつけ方
【ルール1】公平性を保つため、人工芝を使用。
【ルール2】高さを制限するゲートを設置し、上を越えた打球は無効。
【ルール3】1バウンド地点から球が止まった位置までの距離を計測。
【ルール4】同距離の場合は計測器のスピン量が多いほうを勝ちとする。
【ルール5】50Yでピンから半径3m以内のみが対象。
【ルール6】試打者3人のベスト3球を採用。
【ルール7】打ち方はロフトなり。
いよいよ決勝トーナメント1回戦! ベスト8に進出するのはどのクラブ!?
【予選1位 vs 予選16位】
開幕戦を制したのは予選トップの「BB」
「S-1」の常連ジューシーとロイコレ「BB」。とくに木部さんは「BB」で、球を低く出したスピンで止めまくり!
【予選5位 vs 予選12位】
プロ2人が結果を出しピンが辛くも勝利
2人のプロはピンのほうが、木部さんはクリーブランドのほうがわずかに上回り、前者が勝ち。「ピンは刃先をボールの下に入れやすい」(馬場プロ)
【予選7位 vs 予選10位】
ボールをグリップしたクリーブランドが白星
大きめサイズの軟鉄鍛造によるぶつかり合い。強いグースネックの「HF」も打ち慣れてくるとビタっと止まったが「RTX」のミゾが利いて勝利
【予選14位 vs 予選3位】
テクニシャン好みの小ぶりなピンに軍配
かつて“激スピン”で話題になったメーカーの競り合い。日下部プロは「コンパクトなピンは抜けが良くてスピンが入る」と言い、勝負がついた
【予選4位 vs 予選13位】
紙一重の差で決まった1回戦屈指の好勝負
「プロギアがドンピシャで、かなり止まる」(木部さん)、「MG4は球がスゴい乗る!」(日下部プロ)と大激戦となり、後者が辛くも2回戦へ
【予選8位 vs 予選9位】
“食い付きスピン” で激止まりのスゴいヤツ
大きめの丸顔&オフセットという見た目の安心感がありつつ、3人ともにハイスピンで止まったマジェスティ。今大会のダークホースかっ!?
【予選6位 vs 予選11位】
オーソドックスなT24、個性的な顔つきのVD
“正統顔”のミズノはプロ2人が、イメージ通りの球でピタッと止めた。ヤマハはピッチ&ランが得意の木部さんが止めた。結果、前者が勝ち上がり
【予選15位 vs 予選2位】
イルカとジョーズ、海獣バトルの行方は?
「フェースに食い付くイメージがする」(馬場プロ)という「JAWS RAW」がギュッと止まり、予選2位の強豪を食った
果たしてどのモデルが勝つのか!?
1回戦の中でも、とりわけし烈なデッドヒートが繰り広げられたのが、予選4位の「ゼロ TOUR」と予選13位の「MG4」だ。「ゼロ TOUR」は、木部さんが「構えやすくて、イメージ通りの球が出ました」とビタ止まり。
対する「MG4」は、馬場プロが「ノーメッキによる"サビ感"があって、ボールが食い付きそう」と言い、球が低めに出てブレーキがかかった。このバトルは「MG4」が辛うじて逃げ切った。
※本記事の全文「第4回S-1グランプリ」は『月刊ゴルフダイジェスト』2024年1月号、および『MYゴルフダイジェスト』に掲載されています。
PHOTO/有原裕晶、野村和也
※月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号「第4回S-1グランプリより」一部抜粋