『週刊ゴルフダイジェスト』2024年1月2日号に掲載した吉澤柚月のインタビュー。誌面の都合で割愛した彼女の肉声をお届けする!
画像1: 「焦らず自分のゴルフをすればいい」期待のルーキー・吉澤柚月【インタビュー】

よしざわ・ゆずき

2003年11月23日、千葉県市川市生まれの20歳。23年プロテストに3度目の受験で合格。ファイナルQTでは28位に入り、24年シーズン前半戦の出場権を獲得した。日本ウェルネススポーツ大学2年生。身長164cm・体重57kg・O型

「自分のゴルフ」をすることが大事

3回目の受験でついにプロ入りを果たした吉澤に、これまでのプロテストを振り返ってもらうと、

「1回目は2次で落ちました。そのときは調子が本当にダメで。高校3年でスウィングを変えたんですが、それが悪いほうに向かってしまって。2回目は最終までいきましたし、調子はよかったんですけど、課題にしていたパターが本当に入らなくて……。2回目は最終が大洗GCだったんですが、最終日は風が強くて、前半は集中できたけど、『これ以上落とせない』というふうに考えた途端に、周りが見えなくなって。気づいたら4オーバー打ってました。バーディパットがぜんぜん入らなくて。ショットで1ピン以内に寄っているのに外す、これだと流れが作れないんです。たとえば、パーでもセカンドをミスした後のアプローチを寄せてパーなら流れに乗れるけど、1ピンに付けて外してパーは流れに乗れない。心のダメージが大きいんです。

画像: 3回目のプロテストを8アンダーの11位で合格した(photo/Hiroaki Arihara)

3回目のプロテストを8アンダーの11位で合格した(photo/Hiroaki Arihara)

3回目、今年の最終はJFE瀬戸内海GCだったんですが、リンクスが初めて。どこに打っていいかわからなかった。あそこまで目印にするものがないコースは本当に初めてで。最初は目印がなくて難しいと思ったけど、逆にコースが広く見えてきたので、そんなに苦手な感じはしなかったですね。合格に向けてはパッティングが課題で。大本研太郎コーチに見てもらいました。それまでは『バーディパットは絶対に入れる』という意識。パッティングのアドレスに入る前から気持ちが強くて、結果を先に求めるから、結果が出ないという状態だったんです。それが大本コーチのおかげで、『やることをやって、入ればいいじゃん』というイメージに変わりました。この考え方がいい方向にいったと思います。最終テストでもパッティングはよかったです。いまはバーディパットを外しても流れを待てるようになりましたし、前ほど焦らなくなりました。『自分のゴルフをすればいいんだ』って思えるようになりました。プロテストの勝因はショットもですが、やっぱりパットですね」

この人たち(岩井姉妹)は私とは違うと思いました(笑)

それでは前半戦の出場を決めたファイナルQTはどうだったのか?
「目標は20位以内を設定していました。結果は28位でしたが、前半戦の出場資格が得られる35位以内に入れたので、よかったのかなと思います。まず、前半戦に出るのが目標で、それをクリアできたので。葛城GC宇刈Cの印象は、フェアウェイは広いんですけど、グリーンが難しかったです。基本的に受けグリーンなので、ピン横やピン奥はつけても難しい。あと風。4日間ずっと風が強かった。練習ラウンドは風がなかったのに本番は4日間ずっと。難しかったですね」

画像: 葛城GC宇刈Cで行われたファイナルQTで28位に入った(photo/Hiroyuki Okazawa)

葛城GC宇刈Cで行われたファイナルQTで28位に入った(photo/Hiroyuki Okazawa)

ゴルフを始めたときの話も聞いてみた。
「始めた当初はあまり覚えていなくて……。でも、はじめてコースを回ったのはヨネックスのジュニア合宿です。それまで練習もそんなにしてなくて。このときは3歳下の弟と2人で。そのラウンドは120~130くらいでした。ゴルフは好きじゃなかったと思います(笑)。最初の試合は小学6年の千葉県の大会。父がキャディについてくれて、全部うまくいって初優勝。中学、高校では19年の伊藤園レディスのローアマがいちばんの思い出です。プロの試合に初めて出たのは、その年の6月のニチレイレディスです。ニチレイはしっちゃかめっちゃでした。高校の一学年先輩の六車日那乃さんと一緒に火曜の予選会を通過して。伊藤園も予選会からです」。

画像: はじめてプロの試合に出た19年ニチレイレディス。先輩の六車日那乃と一緒に(photo/Hiroshi Yatabe)

はじめてプロの試合に出た19年ニチレイレディス。先輩の六車日那乃と一緒に(photo/Hiroshi Yatabe)

プロを目指したきっかけもこの伊藤園のエピソードからで、アマチュア時代はそれほど大きな大会で活躍した経験はないというが、

「関東ゴルフ連盟の強化選手にはなっていて、そのときの経験は大きいです。ラウンド研修会とかで同級生の佐藤心結ちゃんとか、ひとつ上だと佐久間朱莉さん、岩井明愛さん、千怜さん姉妹とか強い選手が集まって競い合っていたので、刺激がすごかったです。なかでも岩井姉妹の運動神経は半端じゃなかったです。体力測定とかもすごかったです。何もかもがずば抜けていました。この人たちは私とは違うわって(笑)」

吉澤がゴルフを始めたきっかけや、プロを目指すきっかけになったエピソードは『週刊ゴルフダイジェスト』2024年1月2日号、および『MYゴルフダイジェスト』に掲載中。

画像: 全英女子オープンに優勝した渋野日向子と一緒にラウンドした19年伊藤園レディス(photo/Hiroyuki Okazawa)

全英女子オープンに優勝した渋野日向子と一緒にラウンドした19年伊藤園レディス(photo/Hiroyuki Okazawa)

最後に……
ゴルフの一問一答
●よく練習するコースは?/鎌ヶ谷CC
●得意なクラブ?/アイアンです
●球筋は?/ストレートかフェード
●自分の武器は?/安定感のあるショット
●ツアーデビューに向けた課題は?/サンドセーブ率とドライバーの飛距離アップ、ライン読み
●仲のいい同期は?/2歳上の稲垣那奈子ちゃん

プライベートの一問一答
●名前の由来は?/誕生日が11月下旬で冬に生まれたので
●子どものときの夢は?/保育士とか幼稚園の先生
●趣味や特技は?/さつまいも巡り(これからやりたいのはお城巡り)!
●将来の夢は?/旦那さんと子どもと一緒に、漫画部屋があってワンちゃんがいる大きい家に住むこと

PHOTO/干川修、THANKS/鎌ヶ谷CC

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