大賞受賞の「スリクソン ZX5 MkⅡ」以外は票が分散! 2023年はアイアン豊作の年か?
堀口宜篤プロ「スリクソン ZX5 MkⅡは操作性、寛容性、打感の良さを兼ね備えた優等生アイアン!」
●タイトリスト「T150」
タイトリストはモデルによって寛容性がありますが、Tシリーズはどれも非常に良い。T150はミスショットの飛距離ロスもなく、弾道の高さも補償してくれるアイアン。そしてとにかく格好いい!
●ヤマハ「インプレス ドライブスター」
ロフト設定はストロングロフトでありながら、ヘッドは超低重心化されていてミスヒットに強い! 高い弾道にもビックリしました。あの高さを出せるヤマハさんのこだわりと技術が本当に素晴らしいアイアン。
●ダンロップ「スリクソンZX5 MkⅡ」
一見プロモデルに見えるも、打ってみるとやさしさを感じます。やさしいアイアンは直進性が強くなるのですが、ZX5 Mk IIアイアンは操作性もよく、シャフトの選択次第では幅広い層が使用できるアイアン。
鈴木悠介プロ「T100は思い通りの球が打てる」
●タイトリスト「T100」
自分がタイトリストユーザーだからかもしれませんが、変わらない“顔”で容易にスイッチできますし、その顔から想像した通りの球を打てるのがいいですね。操作性もスピン性能もいいので、さすがタイトのプロモデルです。
●ダンロップ「スリクソンZX7 MkⅡ」
スリクソンのアイアン全般にいえることですが、独特な山型のソール形状で、なんといっても抜け感がとてもいい! ダウンブローで打つアイアンでは抜け感はとても重要です。「ZX5 MkⅡ」よりも操作性が高いので、こちらを選びました。
●キャロウェイ「APEX MB」
トップラインは丸みがありながらもシャープな顔つきと、スクエアなリーディングエッジがとても構えやすい。打ってみてもしっかりスピンが入るので、弾道が安定性しますし、逆球も出にくい。とても良いです!
横田英治プロ「MIZUNO PRO 243はさすがミズノ! というクオリティ」
●ダンロップ「スリクソンZX5 MkⅡ」
スリクソンは松山英樹選手による影響が大きく、それがアイアンの評価にもつながっています。ハーフキャビディのよく見るヘッドは、ハイテクではないものの松山選手が使っているというだけで高評価になっているのです。
●テーラーメイド「P790」
ストロングロフトですが前作よりもスピン量が増し、高さも出て ”止められるアイアン”になりました。見た目に変化はあまりないものの、打感もいいしアイアンらしいアイアンになっています。
●ミズノ「MIZUNO PRO 243」
中間モデルの243を選びましたが、ネック回りがキレイに処理されていて、とにかく構えやすいです。アイアンは構えやすさ(顔のよさ)が重要で、ネックの処理の上手さはさすがミズノという感じです。
松尾好員氏(クラブ設計家)「MIZUNO PRO241は長く使える正統派のアイアン」
●ミズノ「MIZUNO PRO 241」
ヘッド形状(顔、フェース、ソール)、材質、打感、打音、スピン性能によって弾道(飛距離)安定性に優れている。ストロングロフトではなく、長く使える正統派の世界モデルアイアン。
●ダンロップ「スリクソンZX5 MkⅡ」
一部の契約プロだけでなく、広く一般アマチュアゴルファーにも支持されているのは打ちやすいということ。ただし、強いV字ソールは、スウィングによって合う、合わないはが起こる可能性も。
高梨祥明氏(ゴルフギアライター)「PRGRの05アイアンは、実際のラウンドでうまく打てるように作られた意欲作!」
●タイトリスト「T200」
丸みの強いキャンバーソールが抜群の許容性と振り抜けの気持ちやすさを生んでいる。「T100」、「T150」も完成度が高いが、買い換えた意味を感じたいなら「T200」がよいと思う。
●ピンゴルフ「i230」
ロングアイアンから50度ウェッジまでセットで使える安心感がある。許容性も高く、レベルを問わず使用できる。
●PRGR「05 アイアン」
ロフトの番手間ギャップと3段階のクラブレングス設定が考え抜かれている。弾道測定器のデータではなく、実際のラウンドでうまく打てるように作られた意欲作だと思う。
「クラブ・オブ・ザ・イヤー」アイアン部門で大賞を受賞したダンロップ「スリクソンZX5MkⅡ」の強さがますます明らかになった。2位以下に特段票が集まったクラブがなかったのは、アイアン豊作の年だったからなのか、「スリクソン ZX5 MkⅡ」が強すぎるのか…?
「クラブ・オブ・ザ・イヤー」特別賞の裏側は明日アップ予定!
PHOTO/Tomoya Nomura、小社写真部