芝や土の上にあるボールを打つことになるゴルフでは、ゴルフクラブの掃除も大切。プロゴルファー・大谷奈千代に、クラブの掃除の方法を、イラストを交えて詳しく解説してもらおう。

2023年も残りわずかとなりました。嬉しいナイスショットの連続で急成長された方もいれば、ボールの行方に振り回された1年だった方もいらっしゃるかと思います。

そんな精神的にも忍耐力が必要なゴルフは道具を使うスポーツですから、クラブを大切に扱うことで上達のヒントを発見することができます!

今年最後のイラストレッスンは、クラブに感謝の気持ちを込めて一年ともに戦ったゴルフ用品の掃除の仕方についてご紹介させていただきます。

グリップを磨こう!

ショットや素振りの数だけ握っているのがグリップです。手の油がグリップに付着すると、油分によってグリップが滑りやすくなってしまいます。

こうなってしまうと、必要以上にグリップに力が入ってしまいます。クラブを持っている手が力んでしまうと、肩にも力が入ってしまうので結果的に体を使った軸回転ができなくなってしまうので注意が必要です。

画像: 手の油分がグリップに付くと滑りやすくなる。するとそれを防ぐために手元が力んでしまいがちだ

手の油分がグリップに付くと滑りやすくなる。するとそれを防ぐために手元が力んでしまいがちだ

お勧めのグリップの磨き方をご紹介します! 用意するものは、ご自宅にある食器洗い洗剤に、スポンジ、タオルの3点です。

グリップの油分を落とすには、少し水を含んだ状態のスポンジに食器洗い洗剤をつけてグリップ全面を拭いてください。洗ったあとは、洗剤をぬるま湯で洗い流しましょう。洗剤を残してしまうと、劣化を早めてしまうのでしっかり洗い落とすようにしましょう。

画像: 少し水分を含んだスポンジに食器用洗剤を付け、グリップ全面を拭いて洗おう。ぬるま湯で洗剤を洗い流した後は、タオルで水分を拭き取ろう

少し水分を含んだスポンジに食器用洗剤を付け、グリップ全面を拭いて洗おう。ぬるま湯で洗剤を洗い流した後は、タオルで水分を拭き取ろう

洗い流したら、タオルで水分を拭き取ってグリップのお手入れは完了です! もちろん、心機一転新しいグリップに交換するのもいいですね!

アイアンの溝の砂を落とそう!

次はクラブのフェース面を少し水分を含んだタオルや歯ブラシで磨いていきましょう。溝に芝や土が挟まっていると、ボールにバックスピンがかかりにくくなったり(ボールが止まりにくくなる)、予想外のミスが起こってしまいます。特にバンカーやグリーン周りのアプローチで使用頻度の高いウェッジは頻繁に磨くことをお勧めします!

画像: イラスト①:少し水分を含んだタオルや歯ブラシでフェース面を磨こう。とくに溝の汚れはバックスピン量に関わってくる大切な部分だ

イラスト①:少し水分を含んだタオルや歯ブラシでフェース面を磨こう。とくに溝の汚れはバックスピン量に関わってくる大切な部分だ

また、ウェッジに関しては、クラブのソール(バウンス)の傷をチェックしてみるのも良いでしょう。サンドウェッジでソールの前方(イラスト①A参照)に傷がある人は、インパクトでハンドファーストに入っています。こうなってしまうと、インパクトでロフトが立つので低いボールが打ち出されます(イラスト➁参照)。

画像: イラスト➁:ソール前方(A)にキズがある場合、インパクトでハンドファーストに入っている証拠。度合いが強過ぎるとザックリのミスにもつながるので注意しよう。理想はソール後方(B)にキズが付いていれば、バウンスを上手く使えている証拠だ

イラスト➁:ソール前方(A)にキズがある場合、インパクトでハンドファーストに入っている証拠。度合いが強過ぎるとザックリのミスにもつながるので注意しよう。理想はソール後方(B)にキズが付いていれば、バウンスを上手く使えている証拠だ

過剰にハンドファーストが強くなりすぎてしまうと、クラブの刃(リーディングエッジ)が地面や砂の中に突き刺さってしまい、チャックリのミスにもなってしまうので注意が必要です。

ソール後方が上手に使えると、バウンス効果でクラブが刺さらず前進してくれるのでチャックリのミスを軽減することができますよ(イラスト➁参照)! 心あたりのある方は、アドレス時でのハンドファーストの度合いを見直してみてください。

いかがでしたか? 上達のヒントはクラブからも見つけることができます。是非上記を参考にクラブのお手入れをされてみてください!

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