霊験あらたかな奈良・飛鳥CC
聖武天皇の勅願によって建立されたという寺格の高い名刹、王龍寺の境内に県下2番目のコースとして上田治の設計で誕生。当初は「王龍寺ゴルフ倶楽部」だった。現在も敷地の3割が王龍寺の所有となっていて、クラブハウス横の寳龍大神などコース内にも神聖な場所がある。
王龍寺へ続く参道は「開運道」と言われ、クラブハウスからも歩いて寺に行くことができる。
龍がすむと伝えられる滋賀・名神竜王CC
18番ホールの安養坊池ティーショットとグリーンを狙うショットの2回が池越えとなる18番は右ドッグレッグのパー4。
約2万m²という安養坊池には、全国の龍王を束ねる青天龍王が鎮座しているとされ、ゴルフ場建設に際し、工事を始める前に10番ティーイングエリア下にお社を建てて祀った。池を隔てて対岸の18番のフェアウェイ脇にも鳥居が建つ。
千葉・ベルセルバCC市原コースはベストスコアが出ると評判
松コースの1番ティーイングエリア横には昇り龍のオブジェが建つ。
いつ、何のために設置されたのか、今となっては不明だというが、某ゴルフ好き芸人がここで写真を撮ってからラウンドしたところ、いいスコアが出せたという。ベストスコアが出やすいとも言われているが、これも昇り龍のおかげ⁉
茨城・JGMやさと石岡GC。コースの裏山は「龍神山」が!
6番パー3の左に広がるのが龍神山。かつて山には龍神がすんでいたという伝説が残っており、清水の湧く泉があって豊富な水を蓄えていた。
周辺の人たちに親しまれ、崇られており、龍神を祀る神社も建立されている。現在は採石が進み、以前とは山の形が変わってしまったという。
千葉・船橋CC8番ホール脇にある龍神が落ちた「清戸の泉」
平安時代初期に干ばつがあり、とある僧の勧めで龍神へ祈祷したところ大雨とともに小さな青龍が落ちて来たという。その僧が「これは龍神であるから、これを祀り、そばに池を掘って弁財天を建てなさい」と言われ、池と祠ほこらが造られた。
8番ホールの横に小さな池があり、その中央部にある小島に弁財天が祀られている。フロントに申し出れば、プレーしなくても参拝できる。
ゴルフにご利益のあるお守りがある!?
勝負は時の運困ったときの神頼みゴルフに運は付きもの。ナイスショットだったのに、行ってみたらディボット跡だったり、大きく曲げてOBを覚悟したら木に当たってフェアウェイセンター……。
ゴルフにご利益のあるお守りを身に着ければ、運を味方に付けられる!?
東京・西東京市の田無神社は「ゴルフ神社」
スポーツ選手も多く参拝するという西東京市の田無神社。創建は鎌倉時代で、現在の場所に移ったのは17世紀。本殿と拝殿は東京都指定文化財に指定されている。五穀豊穣の守護神を祀り、五行思想に基づき本殿に金龍、境内各所に黒龍、白龍、赤龍、青龍を配祀し五龍神として信仰されている。
実はゴルファーが訪れる「ゴルフ神社」としても知られ、辰年の今年はその功徳がよりいっそう高まる一年になる。
勝負運を高める日光東照宮の「御勝守」
東照宮は東照大権現である徳川家康を祀っているが、家康と龍にまつわる逸話も多く残っている。その総本宮である日光東照宮で授与されているスポーツなどの勝負運を高める「御勝守」にも龍が描かれている。
日光東照宮のお守りは、遠方から足を運んできた人のために特別な祈禱で、期限を設けず、いつまでも守ってくれるという。
強運、勝利、出世祈願にご利益がある上野東照宮の「昇竜守」
家康の命日である毎月17日を中心に、16・17・18日の3日間だけ頒布され、強運、勝利、出世祈願にご利益があるとされている。
上野東照宮は幕末の争乱や関東大震災、第二次世界大戦でも焼失することがなく、社殿は国の重要文化財に指定されているが、それもすべて強運の賜物だといえる。
PHOTO/ Akira Kato、Yasunari Okuda、Hiroyuki Tanaka、Hidetaka Yamada、Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、PIXTA
※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月23日号「開運ゴルフ」より一部抜粋