よく見かけるレッスンはだいたい”体の動き”に特化している。もちろんそれで上手くいく人もいるが、なかなか上手くいかず悩んでいる人も多いはず。そんな人は一度”クラブの動き”だけ考えてみては? ゴルフクラブが動きたいように、「クラブが王様」という考えでスウィングを作っていくと、今までと違う世界が広がってくるかもしれません。「月刊ゴルフダイジェスト」の2月号の巻頭カラーページで紹介された内容の中からトップアマを父に持つ木名瀬裕隆さんの実例をお届け!

水戸を代表するトップアマが息子に教えた”クラブの動き”と”グリップ偏差値”

クラブを”引く”意識にしたことで飛距離アップにつながったというトップアマの木名瀬和重さん。地元で有名なトップアマで、ハンデ1の実力者であるが、さらに驚くべきは木名瀬さんの息子の裕隆さん。ゴルフを始めて2年余りでベストスコア「74」の腕前になったという。2年前に父の工房で働くようになってゴルフを始めたが、そこからの成長スピードがすごかった。

画像: 「腰から腰までのスウィングで引く感覚を覚えた」(裕隆さん)

「腰から腰までのスウィングで引く感覚を覚えた」(裕隆さん)

「父に教わったのは、『右手』を使ってクラブを引くことと、グリップの圧力を意識することくらい。最初の1カ月は、腰の少し上で切り返して、引く動きで打つ練習だけしてました。最初は押す動作(ヘッドから動かそうとしてしまう動き)が入ってたから飛ばなかったんですが、腰から切り返して引く動きができるようになると、小さいトップでも飛ぶようになりました」と、裕隆さん。

グリップ圧について和重さんは、「グリップの握り具合(内圧変化)をうまくコントロールできているのが『グリップ偏差値』が高い状態。自分もプレッシャーがかかる場面や、ライが悪いところでは偏差値が低くなってミスが出やすくなります。アドレス、テークバックでは右手の親指と人さし指でグリップをつまむ感覚、そこから切り返しで両手の中指から小指の3本に圧力をシフトすると、ラグ(ヘッドが下りるまでの時間差)ができて思った通りにヘッドが動くようになります」という。

「クラブが王様で自分が家来」。和重さんの名言だ。

グリップ偏差値が高い状態とは

画像: アドレスでは親指と人さし指で支え(左)、トップでは中指、薬指と小指で握る(右)。

アドレスでは親指と人さし指で支え(左)、トップでは中指、薬指と小指で握る(右)。

   

グリップを全部の指で握りしめて、その状態でクラブを振ると、腕からヘッドまでが「棒」のようになり、ヘッドを思い通りに動かせない。

スウィング中も手の中で握り方を変えられるくらい、ゆるく握るのがポイントだ。

最初は親指と人さし指でグリップをつまんで、切り返しで握る指を変えると、体の回転よりクラブが遅れて下り、自然とラグ(時間差)が生まれる。

画像: 「引き続けたら、クラブの動きがよくなった!」(和重さん)

「引き続けたら、クラブの動きがよくなった!」(和重さん)

木名瀬親子が行う工夫や練習方法は、2月号の「月刊ゴルフダイジェスト」とMYゴルフダイジェストにて掲載中!

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/浅見ゴルフ倶楽部

This article is a sponsored article by
''.