イギリスでハーフラウンドブーム
英国ゴルフ協会によれば、イギリスでは依然ゴルフブームが続いており、昨年は例年より雨が多かったにもかかわらず、クラブメンバーのラウンドは22年に比べると20%以上増えたとか。
なかでもワールドハンディキャップシステムに提出されたスコアは18ホールのラウンドでは2.09%の上昇にとどまったが、ハーフラウンドは7%以上増加したと発表している。
コロナ禍前の19年には、ハーフラウンドのスコア提出件数はイングランドで17万5000件。それが21年には40万7000件に跳ね上がり、さらに増え続けているというのだから、ハーフラウンドブームといっても過言ではないだろう。
イングランドだけではない。全英オープンの前夜に40名が招待され、開催コースでプレーできるR&Aの「9ホールチャレンジ」に応募可能な地域にオーストラリアとニュージーランドが加わったこともあり(これまでイギリスとアイルランドのみだった)、R&Aではニュージーランドでもハーフプレーがブームになっているといわれている。
もともとは、ゴルフから足が遠のく理由の第一に、ラウンドに時間がかかりすぎることが挙げられたため、R&AとUSGAがゴルフの普及のためにハーフプレーを推奨したのが始まりといわれるが、日本の事情はどうだろう。
ゴルフ場予約サイトGDOでは、関東地方だけでも157コースのハーフプレーができるゴルフ場が紹介されている。
若いゴルファーだけでなく、18ホールをラウンドするのはしんどいというシニアゴルファーにも9ホールラウンドは人気のようで、たとえば鎌倉CC(神奈川)では薄暮ハーフの会員のオンライン予約が2カ月前の午前0時からわずか30分ほどで埋まってしまうとか。
いまやハーフプレーは世界的なトレンドになりつつあるのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年1月30日号「バック9」より