日曜日(現地28日)にアメリカンフットボールのビッグイベント(AFCチャンピオンシップ&NFCカンファレンス決勝戦)が開催されるため今週は変則的に水曜日開幕(土曜日フィニッシュ)の今大会。初日にスコアが出やすいノースCで66をマークし4位タイの好発進を切った松山が第2ラウンドで難しいサウスCの8番パー3で165ヤードのティショットを直接カップに沈め米ツアー初のエースをマークした。
グリーン上で2バウンドし横からカップインしたボールを見届けた松山はキャディとハイタッチしたあと同伴プレーヤーのジャスティン・ローズとハグして喜びを分かち合った。
前半2アンダーで折り返すと終盤ボギーを2つ叩いたが、最終18番で果敢に2オンを狙いファーストパットを60センチに寄せてバーディフィニッシュ。通算7アンダーの10位タイで予選ラウンドを終えた。
ケガもあった昨シーズンは「ショットもパットもわからなくなってしまった」と不調に喘いだが、今大会ではこれまでなかなか決まらなかった入れごろ、外しごろのパットが入り上位争いに相応しいプレーが続いている。もし勝てば22年のソニーオープン・イン・ハワイ以来のツアー通算9勝目。2年ぶりにチャンスが巡ってきたようだ。
ちなみに日本ツアーでは17年のダンロップフェニックストーナメントで初エース(3番パー3)を達成。そのときは「完璧なショットだった。みんながいうワクワクする感じが試合でやってみて初めてわかった」と相好を崩していた。
また初日72位タイと出遅れていた蟬川泰果がこの日はノースCの9番と17番でイーグルを奪って67の好スコアをマーク。49ランクアップの23位タイで決勝ラウンドにコマを進めた。
いっぽう第1ラウンドで2位タイと絶好のポジションにつけていた久常涼は序盤でダブルボギーを叩くなど2日目にしてサウスCの洗礼を受け3オーバーの75。だが初日の貯金に助けられ通算4アンダー50位タイに踏みとどまった。
決勝は両日とも各選手がスコアメイクに苦しんだサウスCでのラウンド。タイガー・ウッズがこの舞台で8回優勝を飾っている伝説のサウスCで明日からエリートたちの真の実力が試される。