3パットを減らすせばスコアは良くなる
ベストスコアを更新したいけれど、なかなか実現できないアマチュアは多い。そこでマネジメントやメンタルに精通し、ラウンドレッスンにも定評がある、北野正之プロに話を聞いた。
「プロとアマチュアの違いは、3パットするかしないかです。ですから3パットが減らせれば、ベストスコア更新も難しくありません。プロや上級者の場合、10メートル以内であれば、間違いなく2パットで上がれます。
一方、アマチュアはそうはいきません。なぜ3パットが減らせないのか? その理由は、朝の練習グリーンでカップに入れることばかりしているからです。カップインはジャストタッチですから、芝目や傾斜、風の影響で届かなくなる可能性があるんです。つまり実戦的な練習とは言えないんですよ」
「朝の練習でカップに入れてばかりいると本番で苦労しますよ」(北野プロ)
朝のパッティング練習ではカップに入れることより、もっと大事なことがあると北野プロは語る。
「カップインの要素は2つあります。ひとつが方向性、もうひとつが距離感です。この2つがパットの成否を決めるわけです。では、朝のパッティング練習では、どちらを重視すべきか? ショートパットで考えた場合、方向性が重要なことはわかると思いますが、どんな距離のパットでも打ち出す方向が2~3メートルもズレることはありません。
一方、距離感は3メートル以上オーバーしたり、ショートしたりすることがよくあります。3パットを減らしたいのであれば、距離感を意識すべきなのは明らかです。実際のラウンドで考えても、ファーストパットがショートパットの距離になる確率は低いです。ファーストパットはロング~ミドルパットの距離になるでしょう。だからこそ、距離感を重視した“タッチトレーニング”が必要なんです」
「ラウンド前の練習は距離感重視が正解です」(北野プロ)
朝の練習では方向性重視ではなく、距離感重視が正解なのだ。
では、タッチトレーニングとは、どういう練習なのだろうか?
「タッチは強め、弱めと表現されますが、このタッチは人それぞれ異なります。強めの人はいつも強めですし、弱めの人はいつも弱めです。これは距離感=感覚なのでクセのようなものと考えてください。ですから、自分のタッチの傾向を知っておくことは大切です。ほとんどのアマチュアはタッチが弱めですから、タッチトレーニングで強いタッチをつかんでおくべきです。逆にタッチが強めな人は、弱いタッチを練習しておきます。このタッチトレーニングが、その日のラウンドのパット成功率を引き上げてくれます」
自らのパットのタッチのクセを確認する
ショートが多い人=タッチが弱め。
オーバーが多い人=タッチが強め。
「ショートが多い人はタッチが弱め、オーバーが多い人はタッチが強めです。自分のタッチがわからないときは、ターゲットを狙って3~5球打ってその平均で考えます。自分の傾向を把握しましょう」
PHOTO/Yasuo Masuda THANKS /サザンヤードCC
※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月13日号「ラウンド前は3つの『タッチトレーニング』」より一部抜粋
*******************************************************************************************************************
北野プロによる具体的な練習法は『週刊ゴルフダイジェスト』の2/13号、もしくはMyゴルフダイジェストで掲載中。悩まれている方はこちらもぜひ!