スコアを縮めるにはどうすればいいのか? ラウンドレッスンに定評があり、女子プロやアマチュアの指導経験が豊富な北野正之プロによると朝のパッティング練習にスコアにつながるコツがあるという。その方法を『週刊ゴルフダイジェスト』の2/13号で紹介している。「みんゴル」でもその一部を紹介しよう!
画像: パットの成否は距離感と方向性で決まる。ショートパットの場合、フェースの向きによる打ち出し方向が重要になるが、ロングパットではいかにカップに寄せるかという距離感が大事。ラウンド前の練習は距離感を重視しよう

パットの成否は距離感と方向性で決まる。ショートパットの場合、フェースの向きによる打ち出し方向が重要になるが、ロングパットではいかにカップに寄せるかという距離感が大事。ラウンド前の練習は距離感を重視しよう

3パットを減らすせばスコアは良くなる

ベストスコアを更新したいけれど、なかなか実現できないアマチュアは多い。そこでマネジメントやメンタルに精通し、ラウンドレッスンにも定評がある、北野正之プロに話を聞いた。

「プロとアマチュアの違いは、3パットするかしないかです。ですから3パットが減らせれば、ベストスコア更新も難しくありません。プロや上級者の場合、10メートル以内であれば、間違いなく2パットで上がれます。

一方、アマチュアはそうはいきません。なぜ3パットが減らせないのか? その理由は、朝の練習グリーンでカップに入れることばかりしているからです。カップインはジャストタッチですから、芝目や傾斜、風の影響で届かなくなる可能性があるんです。つまり実戦的な練習とは言えないんですよ」

「朝の練習でカップに入れてばかりいると本番で苦労しますよ」(北野プロ)

画像: 「プロは朝の練習グリーンで距離感をチェックします。方向性を意識したストロークやフェースの向きの確認はラウンド後に行います。つまりラウンド前は距離感重視の“タッチ合わせ”が正解なんです」(北野プロ)

「プロは朝の練習グリーンで距離感をチェックします。方向性を意識したストロークやフェースの向きの確認はラウンド後に行います。つまりラウンド前は距離感重視の“タッチ合わせ”が正解なんです」(北野プロ)

朝のパッティング練習ではカップに入れることより、もっと大事なことがあると北野プロは語る。

「カップインの要素は2つあります。ひとつが方向性、もうひとつが距離感です。この2つがパットの成否を決めるわけです。では、朝のパッティング練習では、どちらを重視すべきか? ショートパットで考えた場合、方向性が重要なことはわかると思いますが、どんな距離のパットでも打ち出す方向が2~3メートルもズレることはありません。

一方、距離感は3メートル以上オーバーしたり、ショートしたりすることがよくあります。3パットを減らしたいのであれば、距離感を意識すべきなのは明らかです。実際のラウンドで考えても、ファーストパットがショートパットの距離になる確率は低いです。ファーストパットはロング~ミドルパットの距離になるでしょう。だからこそ、距離感を重視した“タッチトレーニング”が必要なんです」

「ラウンド前の練習は距離感重視が正解です」(北野プロ)

朝の練習では方向性重視ではなく、距離感重視が正解なのだ。

では、タッチトレーニングとは、どういう練習なのだろうか?

「タッチは強め、弱めと表現されますが、このタッチは人それぞれ異なります。強めの人はいつも強めですし、弱めの人はいつも弱めです。これは距離感=感覚なのでクセのようなものと考えてください。ですから、自分のタッチの傾向を知っておくことは大切です。ほとんどのアマチュアはタッチが弱めですから、タッチトレーニングで強いタッチをつかんでおくべきです。逆にタッチが強めな人は、弱いタッチを練習しておきます。このタッチトレーニングが、その日のラウンドのパット成功率を引き上げてくれます」

自らのパットのタッチのクセを確認する

ショートが多い人=タッチが弱め。

オーバーが多い人=タッチが強め。

「ショートが多い人はタッチが弱め、オーバーが多い人はタッチが強めです。自分のタッチがわからないときは、ターゲットを狙って3~5球打ってその平均で考えます。自分の傾向を把握しましょう」

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS /サザンヤードCC

※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月13日号「ラウンド前は3つの『タッチトレーニング』」より一部抜粋

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北野プロによる具体的な練習法は『週刊ゴルフダイジェスト』の2/13号、もしくはMyゴルフダイジェストで掲載中。悩まれている方はこちらもぜひ!

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