最終ラウンドをおこなうはずだった日曜日、世界一美しいといわれるコースに激しい風雨が襲いかかり中止となり、勝敗は月曜日に持ち越された(その後最終ラウンドは中止となり54ホールで試合成立)。
第3ラウンドでコースレコードの60をマークしたウィンダム・クラークが通算17アンダーで単独トップだがマキロイは15打差の66位タイに低迷している。
ケチがついたのは大会初日。予選ラウンドはペブルビーチとスパイグラスヒルズの2コースでおこなわれたがスパイグラスヒルズを回ったマキロイは14ホール(10番スタート)を終えて6アンダーまで伸ばし上位争いに加わっていた。
ところが7番パー5でティショットを巨木の下のラフに打ち込みアンプレアブルを宣言。ボールとピンを結んだライン上にドロップしボギーでホールアウトしたはずだった。しかしその処置について本人がアテストの際「間違っていた」と自己申告。競技委員と話し合い23年に改定されたルール『ドロップはライン上であること』を失念しラインの後方線上から外れたことで誤所からのプレーと認定され2打罰を受けることになった。
結果初日は終盤4ホールで5つスコアを落とし71で大きく出遅れ、2日目以降も巻き返しはならなかった。
もう1つ彼を苦笑いさせたのが名前の間違い。試合ではキャディがビブと呼ばれるゼッケンを身につけるのだが、そこに印刷されていたのは「McIlroy」ではなく「McLLroy」。正しいスペルはM-c-I(大文字のI《アイ》)-l(小文字のl《エル》)-r-o-yだが大文字のI《アイ》と小文字のl《エル》がまったく同じに見えることが間違いの原因だった。
「2ペナを受けたのはマキロイではなくマックロイだった」と笑い話のネタにするメディアも。世界でもっとも有名なゴルファーの名前のスペルを間違えるってどういうこと!?
優勝賞金5億円超えの大会で起きた災難。だがマキロイのこと、PGAツアーの今季初戦で逃した運はこれから倍にして取り返すことだろう。
※2024年2月5日15時18分、一部加筆修正しました。