キャロウェイ、テーラーメイド、ピン、PXGという海外メーカーに続き、国産メーカーのミズノも2024年モデルである『ST-MAX230』を発表。3月8日から発売開始するという。

ミズノからも“MAX”が登場!

2020年3月に世に出たミズノの『ST』シリーズは、フェースに一般的なチタン合金に比べて強度が高く、たわみやすい特性を持つ「βチタン」を採用。またヘッド上部のクラウンに軽量素材のカーボンを採用することで、ヘッドの低重心化を実現し、高弾道・低スピンを可能にしたミズノのグローバル戦略モデルだ。

今回、発表された『ST-MAX 230』は、その名のとおり、23年発売の『ST 230』シリーズの新モデル。キーテクノロジーは23年モデルから搭載されている“CORTECH CHAMBER(コアテック チャンバー)”になる。

画像: フェース後方にある青い部分が“コアテック チャンバー”。前作との相違はカチャカチャ部まで食い込ませたこと。ヒールヒットに強くなったという

フェース後方にある青い部分が“コアテック チャンバー”。前作との相違はカチャカチャ部まで食い込ませたこと。ヒールヒットに強くなったという

まずはその“コアテック チャンバー”を簡単に説明しよう。ソール部にTPUとステンレスを一体成型したミズノの独自構造。この構造のメリットは、インパクト時にTPUと一体成型されたステンレスには、飛び出し方向に進もうとする慣性の力が働き、打球時にヘッドがボールを押し返す反力にこの慣性の力が加わることで、ボールスピードが増加するというものだ。

『ST-MAX 230』は“コアテック チャンバー”をヘッドとシャフトの結合部(クイックスイッチ)の内部まで拡張することで、ステンレスとTPUをフェースセンター付近に近づけることができ、その結果、高初速エリアをヒール側にまで拡大したという。

また、フェースには、従来の素材に比べ、約6g軽量で、かつ強度の高い素材“Ti-LFS(βチタンではなくα-β系チタン)”に鍛造製法を採用。また、この素材のおかげで、中心部を厚く、周辺部を薄くしたミズノ独自のフェース肉厚設計“コアテックフェース”が進化。独自の数値であるスイートエリア値(※)は、『ST-Z 230』に比べて約37%広くなっている。さらに、フェース部の軽量化がより大きな慣性モーメントと高反発エリアの拡大に貢献している。
※スイートエリア値とは、「上下方向の慣性モーメント×左右方向の慣性モーメント×3.14÷100万」で導かれる数値で大きければ大きいほどスイートエリアが広くなりミスに強い

進化した“コアテック チャンバー”と“フォージドTi-LFS”に加え、カーボン面積を『ST-Z 230』から約40%拡大することにより、約21g(約75%)重いバックウェイトの配置が可能になり、その結果、慣性モーメントが約37%拡大し、より曲がりにくくなっている。

ここで遅くなったが、“MAX”の語源を紹介しておこう。他社のように“やさしさが”や“慣性モーメントが”ということではなく、「MOI and COREAREA EXTREME=大慣性モーメントと広大なスイートエリア」の文字を取ったということだ。

なお、取材班(100切りの一般的なアベレージゴルファー)は『ST-MAX 230』『ST-Z 230』『ST-X 230』を打ち比べる機会を得たので、そのインプレッションを簡単に記載しておく。いわゆる「ミスに強いやさしいモデル」という謳い文句が好きなゴルファーで、ミズノだと『ST-MAX 230』か『ST-X 230』の二択になる。まず見た目でいうと、『ST-MAX 230』のほうが一回りほど大きく、安心感を持って構えられた。新テクノロジーのおかげか、一発の飛びは『ST-MAX 230』のほうがあったが、自分でボールをつかまえられないゴルファーなので、安定感という面では『ST-X 230』に軍配が上がった。自分でつかまえられるゴルファーなら『ST-MAX230』、そうでなければ『ST-X 230』というイメージでいいだろう。

画像: 左が『ST-MAX 230』ドライバー、右上が『ST-MAX 230』フェアウェイウッド、右下が『ST-MAX 230』ユーティリティだ

左が『ST-MAX 230』ドライバー、右上が『ST-MAX 230』フェアウェイウッド、右下が『ST-MAX 230』ユーティリティだ

なお、『ST-MAX 230』の価格は税込みで8万1400円からと、最近のクラブとしてはかなりリーズナブル。同様の機能を搭載したフェアウェイウッド(5万2800円~)、ユーティリティ(4万4000円~)も同日に発売予定だ。

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