“飛ばないボール”問題が話題となるなか、ゴルフボールに”視覚補助”という新たな発想を採用したボールが登場した。
画像: PGAショーで話題になった、ブリヂストンゴルフのボール「マインドセット」(画像は米国ブリヂストンゴルフのHPより)

PGAショーで話題になった、ブリヂストンゴルフのボール「マインドセット」(画像は米国ブリヂストンゴルフのHPより)

ブリヂストンのボール「マインドセット」

世界最大級のゴルフ用品展示会「PGAショー」で4つの注目商品が紹介され、そのトップを飾ったのが、ブリヂストンゴルフのボール"マインドセット"だ。

といってもボール自体が変わったわけではない。マインドセットとは、同社のボール表面に印刷された矢印と赤、黄色、緑の3つの輪のこと。

「マインドセットはルールに則りプレーヤーの集中力を高め、より良いプレーの助けとなるものです。私たちはこの発明を誇りに思うと同時に、すべてのゴルファーに恩恵が与えられると信じています」

と語るのはダン・マーフィ社長。

このプリントパターンはジェイソン・デイと彼のメンタルコーチが考え出したもので、基本はショットの前のルーティンを確実に実行するためのものである。

3つの色がプリントされているのは、ルーティンには3段階のステップがあることを表し、最初に赤の輪でターゲットを決め、番手を決める。黄色の輪で弾道を視覚的にイメージする。そして最後の緑に集中して打つというもの。

この緑の大きめのドットはボールの中心ではなく手前側にあるのも特徴的だが、これによって「より集中できる」という。

28年には”飛ばないボール”が導入されることが決まっている。

そんななか、内部構造や性能自体に手を加えることなく、ゴルフボール表面にプリントするだけでスコアアップにつながるとなれば、他社も追随する可能性は十分にありそうだ。

なお、ブリヂストン広報に日本発売予定を聞くと「時期は未定ですが、販売に向けて動いている事実はあります。ちなみに、国内ではパッティングの際にリラックスして正確なストロークがしやすくなることをコンセプトに、武蔵野美術大学の白尾隆太郎教授とともにデザインした『Just in Alignment』という名のボールを直営店やオンラインショップで発売しています。そちらの商品もオススメです」とのことだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年2月20日号「バック9」より一部加筆
※2024年2月8日18時57分、一部加筆修正しました。

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