PGAツアー最大のギャラリーを誇るWMフェニックスオープンで世界ランク1位スコッティ・シェフラーの3連覇を阻み、47歳のチャーリー・ホフマンとのプレーオフを制したカナダのニック・テーラーが劇的な優勝を飾った。

昨年シェフラーに敗れ2位に終わった雪辱を果たしプレーオフ2ホール目で4メートルのバーディパットを沈めたテーラーは「やっと勝てた」と感無量の表情で家族と抱き合った。

昨年母国のナショナルオープン(RBCカナディアンオープン)でカナダ勢69年ぶりの優勝を成し遂げたテーラーは、そのときもローリー・マキロイの3連覇を阻止し、米ツアー初優勝を目指したトミー・フリートウッドの悲願を打ち破って栄冠を掴んでいた。今回も一時ホフマンに3打差をつけられながら上がり4ホールで3バーディを奪って追いつく勝負強さを発揮、プレーオフを制してツアー通算4勝目を挙げた。

画像: PGAツアー「WMフェニックスオープン」を制したニック・テーラー(写真/Getty Images)

PGAツアー「WMフェニックスオープン」を制したニック・テーラー(写真/Getty Images)

惜しかったのはホフマン。荒天のため進行が遅れ最終日は27ホールの長丁場となったが、47歳のベテランは最後まで快調なゴルフで優勝争いの主役を演じた。

若かりし頃、金髪の長い髪を揺らし躍動した個性派。暴れん坊の印象もあったが今ではすっかり落ち着いた雰囲気を醸す40代になり、16年のバレロ・テキサスオープン以来の優勝(通算5勝目)を狙っていた。

しかしプレーオフ2ホール目で9メートルのバーディトライが無情にもわずかに外れて万事休す。

メインスポンサーのウェイストマネージメント(WM)とホフマンは07年同社のアンバサダーに就任して以来の付き合い。大会のホスト役でもありWMカラーのグリーンのウェアを身につけ優勝争いを先導するとギャラリーの大歓声に迎えられた。

「ずっと緑のグローブを愛用しています。アメリカを美しく保ちリサイクルを率先しておこなうグリーンイニシアティブはWMの礎であり私はそれを支持しています。素晴らしいパートナーです」(ホフマン)

大会前の世界ランクは300位。昨年のフェデックスカップポイントは137位で今季はフルシードを持っていない。もし勝てば通算5勝目で一気に優勝賞金5億円超のシグネチャーイベント(昇格大会)にフル出場可能だった。しかし単独2位に入ったことで次週のジェネシス招待(シグネチャーイベント)の出場権は勝ち取った。

1歳上で大会ホストのタイガーとは20代、30代を一緒に戦った朋友。昨年のマスターズ以来の競技復帰となるタイガーとともにホフマンにもエールを贈りたい。

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