「芯でボールを打つために求められる5つの条件」その③ショルダープレーン(肩の回転面)
体幹の動きに腕を繋げるのが肩です! ここが正しく動かなければ、理想の軌道にクラブを乗せることができなくなってしまうので、再現性や質の高いインパクトを迎えることが出来なくなってしまいます。
肩の動きの目安は、両肩を結ぶラインが背骨の軸との角度を90度に保ったまま1枚の板のように回転することです。
前傾姿勢を保ったまま回転することができれば、肩は水平ではなく、下から上と斜めに回ってきます。こうすることで、両肩の動きが一つの面として動きショルダープレーンを達成することができます!
①前傾姿勢で構えたら、胸の前にクラブを当てがいます。②軸と前傾角度を保って回転することができると、トップとフォローのポジションで左右の肩が入れ替わります。
こうすることで、体幹はスムーズに動くことができます。しかし、左右の肩のどちらかが上がったり、下がったりしてしまう方は注意が必要です。バックスウィングで右の肩が上がってしまうと、背骨の軸が左に傾くリバースピボットのエラーになってしまいます。
またバックスウィングで左に傾いた軸は、ダウンスウィング以降で右に傾いてしまうのでギッタンバッコンのスウィングになってしまいます。ポイントは首と肩の距離を変えないこと! なのですが、意識していてもついついグラつてしまいがちなのです!
全身のなかで最も不安定な肩関節を支えるためには?
ショルダープレーンのゴールは背骨と肩の直角を保ったまま回転することです! しかし、体幹の動きに腕を繋げる肩関節は可動域がとても広いのが特徴で『全身の関節のなかでも最も不安定な関節』です。
そんな肩関節を支えているのが周りの筋肉です! 肩甲骨が周りの体幹と結びつかず、不安定になっている方は、肩が浮き始め、首周囲に力が入ってしまいます。これがスウィング時にショルダープレーンが失われる時に右肩が浮くのとよく似た状態なのです。
ショルダープレーンの構築にもいくつかのエクササイズがありますが、スパインネックローテーションがいいスタートとなります。
手順はまず①仰向けになり、膝は曲げて、下半身を安定させます。②肩をすくめないように、首が長い状態を保ったままチューブやバスタオルなどを持った状態で両腕を左右に広げます。肩甲帯(肩甲骨周り)を体幹を結びつけた状態を維持するイメージです。動作の際、コア(※)で体幹を安定させることができないと背筋に力が入って反り腰になってしまうので注意しましょう。
※「コア」とは体幹部にあるインナーマッスルのことで、コアマッスルとも表記される
③その状態から首を左右に回旋させます。首の回旋を左右10回を2セットを行いましょう。きつい方は、5回を3セットをおすすめします!
ゴルフドリルとセットでフィジカルも充実させていきましょう!
監修/Function自由が丘 ムーブメント&フィジカルクリニック