会のはじめは着物で登場した山下。京都東急ホテルの料理スタッフが手作りした氷細工の前で1枚
パリ五輪への意欲を語る
壇上でスピーチした山下は、「こんなにたくさんの方が集まってくれて本当に嬉しいです。最初に入場したときは、あまりの人の多さにびっくりしましたし、とても緊張しました。本当に感謝の気持ちしかありません。みなさんからいっぱいパワーをもらえて、今シーズンも頑張ろうって思いました。
私は5歳からゴルフを始め、たくさんの方たちに支えていただき、ここまで頑張ることができました。小学・中学で一生懸命練習し、大阪桐蔭ゴルフ部に入学しましたが、学校生活ではゴルフだけでなく、礼儀作法も含め、人として成長できるように3年間勉強させていただきました。団体戦で優勝することができましたし、先輩、後輩との思い出も懐かしく思います。今年からゴルフ部の同級生・井上花音（かのん）がサポートしてくれることも心強いです。そしてパパ、ママ、勝将（弟）、蘭（妹）、私の一番の支えになってくれてありがとう」
祝勝会ではJLPGAの小田美枝副会長とのトークショーも行われた。小田副会長はパリ五輪について言及。山下は現在、日本人選手3番手（世界ランク23位・2月19日現在）にいるが、15位以内に入れば、3人がパリ五輪の出場権を獲得できるのだ。山下は力強く語った。（15位以内の上位4人が出場可能）
「今年の目標は海外メジャーで結果を出すこと。そしてパリ五輪に出場することです。世界ランクとしてもいい位置にいると思っていますし、フランスに行きたいですね。そのためにも世界ランク15位以内に入ります！」
国内女子ツアーの初戦「ダイキンオーキッド」は2月29日から開幕。1月初旬からオフトレを始めたという山下にどんな取り組みを行ったのかを聞いた。
「今年は昨年と比べ、フィジカルトレーニングを強化しました。体作りを重点的にやったという印象です。全体的に足りない部分は多いのですが、特に上半身のパワーが弱いので、そこを中心に行いました。今までは自重を使ったトレーニングがメインでしたが、今年はトレーナーの方にメニューを作ってもらい、バーベルなどを使った筋肉強化を増やしました。海外メジャーで戦うには体が重要になります。まだ体重の変化はないですが、開幕までにあと1～2キロ増やしたいと思っています。59～60キロ台がベストだと思っています。
実際、試合が始まってみなければ、その効果はわからないですが、納得ができる練習はできたと思っていますし、昨年より準備はできていると感じています。全試合、全力で戦いたいです。応援してもらえる方たちに恩返しがしたいです」
式の最後には大阪桐蔭ゴルフ部の後輩たちからサプライズで花束をプレゼントしてもらった山下。海外メジャー、パリ五輪、そして3年連続年間女王という大きな目標に向かって走り始めた山下は、今年も注目を集めそうだ。
※2024年2月19日18時14分、一部加筆修正しました。
