ヘッドの減速は絶対にNG
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアを最終的に決めるのはパットです。しかも短いパットというのが本当に重要になってきます。これは決めたい! という短いパットが本当に難しいし、それが入ればスコアはまとまるんですよね。
週刊ゴルフダイジェスト2/27・3/5合併号に”教えて! 1パットの「勘どころ」”という記事がありました。この記事は大事な場面で決められる強気のパットを伝授してくれるということらしいので、そのなかからいくつか試してみることにしました。
この記事では2023年シーズンには優勝こそなかったものの、大活躍した桑木志帆プロが、男子ツアーきってのパッティングの匠、藤田寛之プロにレッスンを受けています。桑木プロの悩み、それは決めたいときに限って緩むというもの。いや~わかりますよね。もちろんプロと僕たちアマチュアではレベルが違うと思いますが、決めたいと思えば思うほど緩んだりします。
藤田プロがパッティングにおいて絶対にダメということが「ヘッドの減速」。これがパットの緩みにつながり、タッチが安定しなくなり、曲がり幅も一定にならなくなるということなんです。アマチュアの場合は、ボールを目で追ってしまうことでヘッドが減速し、緩みにつながっているそうです。ヘッドは常に加速していないとダメだと藤田プロは言っています。
緩まない打ち方①「小さなテークバックから大きくフォローをとる」
ではどうすれば、緩まない打ち方が出来るのでしょうか。藤田プロは2つの打ち方があるといいます。まずひとつ目は「小さなテークバックから大きくフォローをとる」打ち方。小さなテークバックから加速させながらフォローが大きくなるように打つんです。テークバック2、フォロー8くらいで極端にやってみると、変化が実感できるということです。
緩まない打ち方②「大きなテークバックからフォローでピタッと止まる」
もうひとつは逆の動きで「大きなテークバックからフォローでピタッと止まる」という打ち方。これも極端に大きめにテークバックしてから、インパクト後はピタッとヘッドを止めるような意識でやるといいようです。
この2つの打ち方は両方試してみて、自分に合うほうを選べばいいと藤田プロは言っています。ただどちらの打ち方も、絶対に崩してはいけないことは「常にヘッドは加速する」ということだそうです。
まずは小さなテークバックのほうをやってみました。小さいテークバックから加速しながら大きなフォローをとるように打つのですが、これはけっこう僕には合いました。思い描いたラインにボールを乗せていくようなイメージが出て打ちやすかった。加速しながら打つというイメージも出しやすかったですね。ただ、切り返しのテンポが速くなると、インパクトが不安定になってしまいがちだったので、速くなりすぎないようにすることは大事だと思いました。
次に大きなテークバックのほうをやってみましたが、これは僕はいまいち上手く打てませんでした。加速しながらインパクトして、フォローでピタッと止めようとすると、どうしてもパンチが入ってしまうんですよね。だからといって加速をやめてしまうと緩みになってしまうし。ただ、1メートル以下くらいのパットなら、この打ち方のほうが緩まず真っすぐ打てそうな気がします。
桑木プロは小さなテークバックから大きくフォローをとる打ち方のほうが、インパクトの音がはっきりするようになったそうで、こっちのタイプが合うみたいです。どっちが合うかは人それぞれなので、両方試してみるといいと思います。僕のように小さいテークバックのほうが上手く打てた人でも、パットの調子が悪くなってくると、逆に大きなテークバックのほうがイメージが出るようになったりすることもあるそうです。なので、調子が悪くなったときは、また2つの打ち方を試してみるのが良さそうです。
毎日続けたい! 藤田プロ直伝のパット練習法
この記事では毎日の練習方法も書かれていたので、それも試してみました。藤田プロは20球でいいので、2メートルのパット練習を毎日欠かさずやるべきだと言っています。週に一回30分練習するよりも、毎日20球でも続けることが大事だそうです。平坦なパターマットでやるのがおすすめらしいのですが、これをやることで「自分を信じる」という強い心が作られるということです。
この練習で最も注意するべきことはインパクトからボール4個分の打ち出しだそうです。この場所を必ず通すということと、ボールスピードをどのくらいにするかということに集中して練習することが大事なんだとか。
実際にやってみると、これはなかなかいい練習になりそうです。ボール4個分くらいでも、けっこう思ったところにボールは出ていないな~と思いました。なにか目印のシールを貼ったりして練習すると集中しやすいかもです。またボールスピードをイメージするというのもとてもいい練習ですね。スピードがイメージできていないとタッチは出ないですからね。これは家のパターマットでもカーペットでもできそうなので、ぜひ続けてみたいな~と思いました。
他にもこの記事には藤田プロからのアドバイスがいくつか書かれていましたので、パットに悩んでいる人はぜひ週刊ゴルフダイジェストで読んでみてください。