多くのドライバーにラインナップされている、いわゆる”軽量”モデル。HS40前後アベレージゴルファーの味方になるのか、ギアオタクでフィッターの小倉勇人に聞いてみた
画像: 「やはり可能なら試打をしてモデルを決めるのがベターですね」と小倉氏はいう

「やはり可能なら試打をしてモデルを決めるのがベターですね」と小倉氏はいう

軽いモデルを使いこなすのもテクニックが必要

クラブフィッター小倉です。今回は、ドライバーの選び方についてです。編集の方から、こんなご相談をいただきました。「ヘッドスピードが40m/sぐらいのアベレージゴルファーがドライバー選ぶ際に、気を付ける点って何があります?」と。聞けば、遠方の知り合いから聞かれたそうで、フィッティングを勧めたが、近くにそういった施設がないそう。それならばと自分なりの考えをお伝えしました。

いただいた情報が、ヘッドスピードだけなので、具体的なモデルをお勧めするのは難しいですが、40m/sで一般的な体力の男性と仮定すると、300g前後のスタンダードな重量帯のモデルと280g前後のいわゆる軽量モデル両方が視野に入ります。

最近のドライバーはどちらかというと軽量なモデルが増えていますね。軽く仕上げることで、小さな力でヘッドスピードを稼ぎやすくすることで飛距離アップを狙おうという考えに基づいた設計になっており、よりヘッドスピードを稼ぎやすくするためにやや長めに設定されているモデルもあります。
こういったモデルは、一発の飛びを追求するならよいと思います。でも方向性や安定した打点を望んでいるなら、スタンダードな重量帯のモデルがおすすめです。適度な重量が、安定したスウィング軌道を生みやすくなりますし、切り返しのタイミングが一定になりやすいです。また力んだ時の余計な動きを重さが抑制してくれます。

ロフト角に関しては、そのモデルによって変わってきますが、基本として大きめを考えたほうがよいですね。今のモデルはどれも低スピンになりやすいですし、ボールも進化しています。40m/sぐらいであれば、スピン量にもよりますが打ち出し角は14~15度ぐらいあったほうが安定した飛距離が得られやすいので、10.5度かそれ以上のモデルがあれば是非試してみてください。

シャフトのフレックスは、こちらもモデルによって変わってきますが、純正モデルであればSRかSフレックスあたりがおすすめです。カスタムシャフトを考えているならRフレックスが無難です。純正シャフトと比較してほとんどのカスタムシャフトは、硬めに設計されています。

上記は、あくまでドライバー選びの導入の部分。可能なら試打をしてから判断するのがベターです。特に重量は、軽いモデル=楽に振れてやさしいと考える方が多いですが、自身が振れる重さより、大幅に軽くなってしまうと、かえって安定しなくなる場合があります。軽いモデルを使いこなすにもテクニックが必要なのです。

最新のドライバーほど、高性能ではありますが、ターゲットゴルファーを絞り込んで設計されているモデルが多いです。どうしても試打ができない状況であれば、飛距離なのか?直進性なのか? 打点ミスの寛容性なのか? ドライバーに求める性能の優先順位を設け、ヘッド性能だけでなく、モデル全体のコンセプトやロフト、シャフトまでしっかりと吟味しましょう。

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