ビクトール・ホブランは昨シーズン、BMW選手権とツアー選手権を制し、初の年間王者に輝いたが、つい1年前まではグリーン周りでトップやザックリを連発することで有名だった。ところがコーチを付けて「ツアーチップ」という技を習得してからは見違えるように “寄せワン”が増えたという。いったい何をやったのか、2024年4月号の「月刊ゴルフダイジェスト」で特集が組まれている。みんゴルでは、タイトリストのボーケイウェッジフィッターを務める永井直樹プロが行ったツアーチップのデータ解説をお届けしよう。

スピン量を増やすには“スピンロフト”に注目

ホブランは苦手だったアプローチを克服して年間王者になったということだが、「ツアーチップ」とはどんな技なのか?

画像: 2023年年間王者に輝いたビクトール・ホブラン。(Getty Images)

2023年年間王者に輝いたビクトール・ホブラン。(Getty Images)

「簡単に言うと、日本でも昔からプロ達が打ってきた低く出てスピンで止まる球です。これがPGAではツアーチップと呼ばれています。この技のデータが分析されていて、打ち出し角が27〜30度、スピン量は4000回転以上が目安となりますが、データ上でキモとなるのが“スピンロフト”を55度程度にすることです」(永井、以下同)

スピンロフトは、ダイナミックロフトと入射角を合わせた数値で、スピンに直結するため重要だとされている。では55度にするにはどう打てばいいのか?

画像: 永井「アタックアングル(入射角)+ダイナミックロフト=スピンロフト。スピンロフトが55度前後で、打ち出し角が27~30度に入っていることがツアーチップの条件です」。

永井「アタックアングル(入射角)+ダイナミックロフト=スピンロフト。スピンロフトが55度前後で、打ち出し角が27~30度に入っていることがツアーチップの条件です」。

「例えばダイナミックロフトが45度で入射角が10度のダウンブローならスピンロフト55度になり、スピン量は球を止めるには十分の5000 回転くらいになります。そしてこのとき重要なのが打ち出し角で“低く出す”ことが前提のツアーチップでは27度〜30度の幅で収まっていたいのです。スピンロフトが55度となる組み合わせはたくさんありますが、打ち出し角の条件を満たすためにはある程度鋭角にクラブを入れ、ロフトを立ててインパクトしないといけないということです」

ロフトを立てながら10度もダウンブローに打つのはアマチュアにはハードルが高いのでは?

「確かにロフトを立てたりダウンブローに打とうとするとザックリやトップになりがちで、フェースに当たってもスピンロフトが足りずにただの強い球になってしまうので注意が必要です。

★ツアーチップのメリット①★
高く上げるよりもラインが出るし距離感も合いやすい

スピンをかけるだけなら球を高く上げたほうが簡単だが、低い球のほうがラインが出るし距離感も合いやすい。だからツアーチップが有効なのだ。

★ツアーチップのメリット②★
ピンをダイレクトに狙えるから傾斜の影響を受けない

2段グリーンやアンジュレーションのきついグリーンでピンをダイレクトに狙えるから寄せやすい。

「ツアーチップ」の打ち方や習得ドリルは2024年4月号の「月刊ゴルフダイジェスト」とMYゴルフダイジェストにて掲載中!

PHOTO/Hiroaki Arihara
THANKS/千葉よみうりCC

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