「ホールインワンはみんなから感動されます。これほどゴルフ冥利に尽きるものはないです」(笠原さん)
直近の8回目はメンバーコースである阿見GCで2月に達成したというが、8回中7回がクラブ競技かコンペで出しているというからすごい。
ホールインワンは証明が難しい側面もあるが、競技中であれば、その心配は皆無といえる。しかも笠原さんは38歳からゴルフを始めたというから、それも驚きである。さっそく話を聞いた。
「38歳のときに大病を患い、先生から『ゴルフをやりなさい』と言われて始めたのがきっかけです。自己流で覚えたゴルフでしたが、40歳で初めてホールインワンが出たんです。キャディと一緒でしたので、私が使っていたアイアンを記念にプレゼントしました。2回目以降はすべて月例や取引先のコンペで出したもので、42年間でホールイワンを8回達成することができました」
ホールイワンの確率は数万分の1とも言われており、1回でも出れば一生自慢できるくらいのものだ。なぜ8回も出せたのだろうか?
「ホールを見たとき、ライン出しの方向が見えるときがあるんです。そういったイメージが湧いたときにホールインワンが出ている気がします。あと、ホールイワンが出たときはオナーではなく、2番手で打つことが多かったです。同伴者のショットを確認することで風なども含めたラインのイメージが見えてくるのかもしれません。ホールインワンは同伴者やキャディがすごく感動してくれます。そういう笑顔が見られることは、ゴルフ冥利に尽きますね。その後の祝賀パーティを考えると心配になる(費用がかかるため)こともありますが、まだまだホールインワンに挑戦していきたいです」
笠原さんが達成した「ホールイワン」記録
1回目 1983年8月 キャピトルヒルズG&CC(フィリピン・閉鎖)●6H・164Y 7番アイアン
2回目 1984年8月 石打後楽園GC(閉鎖)●4H・176Y 4番アイアン
3回目 1999年3月 いわせロイヤルGC(現・JGM笠間GC)●西8H・128Y 8番アイアン
4回目 2000年3月 いわせロイヤルGC●東5H・187Y 3番アイアン
5回目 2010年2月 かすみがうらOGMGC(現・かすみがうらGC)●中2H・145Y 5番アイアン
6回目 2013年10月 富士桜CC●7H・153Y 5番アイアン
7回目 2023年9月 小名浜オーシャンホテル&GC●3H・120Y 8番アイアン
8回目 2024年2月 阿見GC●2H・130Y UT24度
PHOTO/Atsushi Tomura
THANKS/阿見GC
※週刊ゴルフダイジェスト2024年3月12日号「ホールイワンを8回達成した80歳の笠原伸晃さん」より