LIVゴルフのCEOで元世界ナンバー1、グレッグ・ノーマンが松山英樹との契約を試みていることを認めた。これはノーマンの地元オーストラリアのゴルフメディアのインタビューで明かされ「我々はヒデキ・マツヤマを獲得しようとしてきた。その事実を認めても構わないと思っている」とアジア勢最多のツアー9勝を誇る松山がLIVのターゲットであることを明言した。

日本人男子初にして唯一のメジャータイトルホルダー。しかも映えあるマスターズチャンビオンはLIV設立当初からもっとも切望されてきた選手でもある。

関係者によれば松山に提示された移籍契約金は400億円超と噂されるジョン・ラームを上回るとか。

PGAツアーの同僚アン・ビョンフンがSNSで「ヒデキがLIVに行っていればLCC(格安航空会社)のオーナーくらいには簡単になれるのに」と投稿したのもあながちオーバーな表現ではないようだ。

画像: LIVゴルフのCEO、グレッグ・ノーマンが、松山英樹へのオファーがあった事実をメディアに語った(写真/2024年のWMフェニックスオープン 撮影/Blue Sky Photos)

LIVゴルフのCEO、グレッグ・ノーマンが、松山英樹へのオファーがあった事実をメディアに語った(写真/2024年のWMフェニックスオープン 撮影/Blue Sky Photos)

しかしPGAツアーにとっても松山は貴重な存在。ツアーのアジア戦略及びマーケティングにおいてチェ・キョンジュ(K.J.チョイ)を抜きアジア勢最多勝利を挙げている彼は中核に位置している。左手をLIVが握り右手をPGAツアーが握り、両者が綱引きのように引っ張りあっている状態なのだ。

LIVは今週シーズン3戦目のジェダ招待をサウジアラビアで開催する。そこには10年以上前、表舞台から姿を消したかつてのスター、アンソニー・キムが参戦する。

現在38歳のキムは25歳になる前にPGAツアーで3勝を挙げポストタイガーの呼び声が高かった。しかし度重なるケガにより12年のシーズン途中で姿を消して以来消息を絶った。

公私ともに華やかな人物で試合中はトレードマークの白いベルトにシルバーのAK(アンソニー・キムの頭文字)バックルを輝かせ、マスターズでは1ラウンド最多の11バーディをマーク。プレジデンツカップでロバート・アレンビー(豪)を撃破した夜にはアレンビーと朝4時まで飲み明かしたという逸話も。

突然の引退とも取れる行動は謎に包まれている。そのためさまざまな“説”が存在するが、じつはケガ以外にドライバーのイップスが原因ではという報道が最近された。

大方の見方はカムバックを阻んでいたのが多額の保険金の存在。辞めて手にする保険金を上回る額をLIVが提示したことで今回復帰にこぎつけたと見られている。

ノーマンCEOはいう。「私はビジネスに感情を持ち込まない」。だから現時点では交渉に応じていない松山にも「ロサンゼルス(ジェネシス招待)でヒデキが勝ったときも真っ先に“おめでとう。私はあなたを誇りに思う”と伝えた」。

LIVとジェイ・モナハンコミッショナー率いるPGAツアーの枠組み合意は暗礁に乗り上げている。今後も松山をめぐる両者の綱引きは続きそうだ。

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