1年間の最多ラウンド数は1235ラウンドとされており、それに比べれば580ラウンドと聞くと、「できない数字ではない」と思う人もいるだろう。でも580の“異なるコース”をラウンドしたといえば、世界記録になるのもうなずけるはずだ。
画像: スタートしたカリフォルニア州のコース(写真はイメージ)

スタートしたカリフォルニア州のコース(写真はイメージ)

パトリック・ケーニッグさんが自らの世界記録を100以上更新

この記録を達成したのは、昨年10月に年間449コースというこれまでの記録を更新し、話題となったパトリック・ケーニッグさん。

「もし何かに熱中すれば、限界なんてなくなるものさ。でも私ほどゴルフコースを愛する人間がいるかどうか、私は知らないよ」

14年前にどれだけのコースを回れるだろうかを考えたケーニッグさんは、それから8年後の2018年に仕事をやめて大型キャンピングカーを購入し、ゴルフコースの写真家になった。その年に年間405コースをラウンドしたが、ここで449コースという世界記録を知ったものの、資金面から諦めかけたという。

しかし一昨年、世界記録を更新するという綿密な計画書を作ったところ、「ゴルフゲームブック」というスマホアプリの会社がスポンサーとなったのだ。

昨年1月3日にカリフォルニアをスタートし、南回りで7月にはニューヨーク、帰りは北回りでアメリカを1周。駐車場に泊まりながら41州、約5万6000キロを走り、今年の1月2日にワシントン州のチェンバーズベイで580コース目をホールアウトし、このたび世界記録に認められた。平均スコアは77。

この間、3万2000ドルの寄付金を集めたという。日本なら移動距離が短いので……破ることができるかもしれない!?

※週刊ゴルフダイジェスト2024年3月12日号「バック9」より

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