女子プロゴルファーのお気に入りの一本をピックアップする【FAVORITE CLUB】。第1回目はルーキーとしてツアーに参戦する吉澤柚月に聞いた。
吉澤柚月は23年のプロテストに合格し、QTランク28位でツアーに初参戦する2003年生まれの20歳。開幕戦から2戦続けて予選落ちとなっているが、ショットを改善し予選通過を目指している。3戦目の「Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」の練習日に取材した。
お気に入りの一本を聞くと「パターです!」と手に取ったのはテーラーメイド『TPコレクション ハイドロブラスト デルモンテ TB1 トラスヒール』。
「構えやすくて、打感も良い、直進性も高くて。このパターでプロテストもQTも突破できました」(吉澤柚月、以下同)
このモデルはブレードタイプでフランジ部が長く据わりが良いことが特徴だ。三角構造のトラスネックを持ち、芯を外した際のブレを抑えると同時に、溝の入ったフェースインサートによりボールの転がりを高めたモデルになっている。
吉澤のパッティングを見てみると、グリップに特徴がある。両手を外側に開くように握っている。
「パッティングが課題で大本研太郎コーチに見てもらってこの握り方を教えてもらいました。最初は違和感がありましたが、慣れてくると引っかけのミスが減り距離感だけで打てるようになりました」
確かに両手のひらを開くように握ると自然とわきが締まりストロークは安定し、フェースの開閉も適度に抑えられそうだ。引っかけクセのある人は試してみたい握り方だ。
憧れる稲見萌寧に声をかけて同じ練習場に足を運び、可愛がってもらってるとか。先に米ツアーに参戦している稲見を追いかけ、まずはシード権確保と初優勝を目指す吉澤柚月。今週はどんなプレーを見せてくれるのか注目してみよう。
写真/中村修