ゴルフのベストシーズンを全力で楽しむために、しっかり体を動かす準備はできている? 今回は自宅でできる「ボディーターンドリル」を、プロゴルファー・大谷奈千代にイラストを交えて詳しく解説してもらおう。

オススメドリル①両手をクロスさせた状態でボディーターン

ゴルフのベストシーズンは一般的に4月から6月の春頃の季節と、10月から12月前半の秋頃の2度あるといわれています。そんな1回目のゴルフシーズンが目前に迫ってきました!

桜や新緑を楽しみながらのプレーは最高ですよね! そんな春のゴルフシーズンにドライバーでナイスショットを連発することができれば、気分も最高です!

しかし、お仕事や日頃のお付き合いでなかなか練習場に行く時間が持てないなんて方も多いはず。大人になると、ある程度準備しておかないと体は思ったように動きません。

今回はご自宅でもできるゴルフスウィングに効果的なボディーターンドリルについてイラストで解説していきましょう!

ゴルフは軸回転運動ですから、背骨の軸を保ちつつクラブを遠くにスウィングすることができないと体は上手に回ることができなくなってしまいます。まずはボールを打たずに、上体をしっかり回すボディーターンドリルで軸回転の感覚を養っていきましょう!

画像: ベストシーズンに向けて、軸をキープしながら上体をしっかりと回す感覚を養っておこう

ベストシーズンに向けて、軸をキープしながら上体をしっかりと回す感覚を養っておこう

オススメのボディーターンドリルの手順(イラストA参照)はまず①両手をクロスさせて、両肩に当てて前傾姿勢を作ります。次に②バックスウィングでは、正面から見た際に左肘が右膝の位置を越えるように上体を右に回します。

この時、左肘が右膝を越すことができないと体の捩れができなくなってしまうので注意しましょう! 心当たりのある方は、軸に対して上体だけが回るように心がけて下さい。

画像: イラストA:両手を胸の前でクロスさせた状態で前傾して構え、体を動かす順番を意識しながらシャドースウィングする。体を回せているかの目安として、バックスウィング時の左肘と右膝、フィニッシュ時の右肩と左足の位置関係をチェックしよう

イラストA:両手を胸の前でクロスさせた状態で前傾して構え、体を動かす順番を意識しながらシャドースウィングする。体を回せているかの目安として、バックスウィング時の左肘と右膝、フィニッシュ時の右肩と左足の位置関係をチェックしよう

トップが完成したら、次はダウンスウィングです。③左足のリードで腰が回ってインパクトに向かって肩が戻ったら、④最後に右肩が左足の上に乗ってくるまでしっかり回転しましょう!

ゴルフスウィングは上記の順番で体を動かすことが大切です。順番を覚えたら、1・2のリズムで上半身と下半身を連動することができるとスムーズな軸回転ができるようになります。イラストBのように、上体の捻りからスタートして下半身主導で切り返し、リズミカルにスウィングしましょう。

画像: イラストB:イラストAのドリルを1・2のリズムでスムーズに行ってみよう

イラストB:イラストAのドリルを1・2のリズムでスムーズに行ってみよう

オススメドリル②小さいボールを両手で持つイメージでシャドースウィング

続いて紹介するのが、小さいボールを両手で持つイメージで1、2のリズムでスウィングするドリルです(イラストC参照)。小さいボールを持ったイメージによって、両手の距離が離れなくなりしっかり体のターンができるようになります。動作の際、シャフトプレーンに沿って両手を動かすようにしましょう。

画像: イラストC:小さいボールを両手で持つイメージをすることで、両手の距離感が一定になり、体をしっかり回しつつ手打ちも防げる

イラストC:小さいボールを両手で持つイメージをすることで、両手の距離感が一定になり、体をしっかり回しつつ手打ちも防げる

正しく行うことができると、この動作は思った以上にきついので驚かれる方がたくさんいらっしゃいます。もし、両手の距離が離れてしまうと、大きくクラブを振り回してスウィングした気分を味わうことができるのですが、実際は体の回転は止まって手が動きすぎている状態なので手打ちの評価になってしまいます。

ドライバーショットに限らず、ナイスショットのヒントは体の回転に腕や手が逆らわないことが大切です。運動不足の方は、上記のボディーターンドリルを行い、最後にクラブを持ってスウィングしましょう!

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