アメリカの大統領選挙や各国のGDPまで影響力を与えるといわれるテイラー・スウィフト。彼女がゴルフを始めたら、一気に世界の女子ゴルフが盛り上がるのではと、ゴルフ界からラブコールが上がった。
画像: ゴルフクラブを振り回すテイラー・スウィフト。「Taylor Swift - Blank Space」のPVより

ゴルフクラブを振り回すテイラー・スウィフト。「Taylor Swift - Blank Space」のPVより

彼女の「ブランク・スペース」という曲のPVにはゴルフクラブを振るシーンがある。しかもこの曲には「you know I love the players. and you love the game」という歌詞まである。

もちろんプレーヤーというのは恋人や愛人で、ゲームというのもゴルフではないはずだが、ゴルフクラブを振り回しているスウィフトに「いつゴルフを始めるのか?」とゴルファーたちは色めき立った。

そんなスウィフトのシンガポール公演が、ちょっとした国際問題にまで発展している。3月初旬に公演が行われたのと同時期に、米女子ツアーのHSBC女子世界選手権がシンガポールで開催されていたこともあり、ブルックス・ヘンダーソンをはじめ、何人もの選手がSNSでスウィフトの公演を観戦したことを写真入りで投稿している。

ただ、6回行われた公演には、シンガポール政府が1回あたり300万ドル、全日程で27億円近い出演料をスウィフトに支払ったという話があり、その代わりに東南アジアの他国では公演をしないと約束させたとか。

これに対してタイの首相が、「観光収入などの利益を独占した」と批判すると、フィリピンやインドネシアもこれに同調。

何しろスウィフト効果でシンガポールのGDP予想を2.3%から2.5%にまで押し上げたというほどの盛り上がりを見せ、一説には数億ドル単位の経済効果があったとか。

東京23区とほぼ同じ面積のシンガポールに各国からスウィフトファンが集まり、値上がりしたホテルは満杯。27億円の出演料など十分に回収できるほどの税収入が見込まれたというのだ。

これを見て、LPGAのモリー・マクー・サマーンコミッショナーはワシントンポスト紙のインタビューに対し、「テイラー、私たちの仲間になろう。私たちのドアはあなたのために大きく開かれています」と語っている。

影響力の大きなスウィフトがゴルフにハマってくれれば、世界中のファンがゴルフを始めてみようと思うかもしれない(!?)。

※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月2日号「バック9」より

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