傾斜とグリーンへの対応力が鍵
会場のバロスベルデスGCは、LPGAツアーの中でも1、2を争うアップダウンと傾斜のあるコースです。ホールごとにティーショットの打ち上げ打ち下ろしがあって、体力的にもタフなコースとなっています。
前後の傾斜だけでなく左右の傾斜もあるので、セカンドを平らなライから打てる状況がほぼなく、傾斜への対応力とティーショットの落とし所がかなりのキーポイントとなってきますね。
グリーンもかなり小さいです。アジアンツアーのときは大きなグリーンだったのに、今回は乗せたらバーディチャンスというほどのサイズ感。セカンドの精度もかなり重要になってきます。
先ほども話した通り傾斜の効いたコースなので、手前からと思っていてもグリーンに向かって傾斜しているところに落とすと前に跳ねてグリーン奥に行ってしまうことも。なので、セカンドの落とし所もかなり重要です。
グリーン周りのラフも、芝質なのか、かなりねちっこくてヘッドが抜けづらい感じ。アプローチが難しいので、正確にグリーンオンすることが求められる印象です。練習ラウンドではバウンスの当て方と緩まないインパクトで芝に負けない当て方を入念にチェックしました。
グリーンは「ポアナ芝」というアメリカの西海岸特有の芝で、バウンドしながら転がっていくことが多い印象です。パッティングの打ち出しで、瞬間的にポーンと浮いてしまうんです。少しダフりながらというか、少しロフトのあるインパクトである必要があります。さらに、午後になると芝が伸び転がりが急に悪くなる。午前と午後でかなり変わるので対応力が求められます。
コースロケーションは海沿いの高台。海からの風が独特で、結構巻くこともあるし、インからの風は特に読みづらい。傾斜に加えて、この風をどう攻略するかもキーポイントかなと。
萌寧の調子は、コーチ目線だと全体的に上がってきている印象です。アジアンツアーではショットがよくなかったのが課題でしたが、修正できているので期待していいと思っています。直前の練習も、ショットは軽い調整に留めました。
パッティングは今回別のコーチがついていますが、曰く「芝への対応が鍵」。出球で弾むような球を打ってしまうと距離感がズレてくるので注意が必要と。とはいえ、みんな弾んでしまっているので注意のしようがないんですけどね......。距離感だけしっかり合わせていければと思っています。