大西魁斗と所属契約するファッション通販の大手「ZOZO」は、サステナビリティの重点取り組みのひとつに「持続可能な地域づくりへの貢献」を掲げ、その一環として次世代を担う子どもたちに向けた活動に取り組んでいる。
そこで、ジュニアゴルファー向けイベントとして、千葉市に本社を構えるZOZOのイベントスタジオで近隣住民の子どもたちと大西がスナッグゴルフを楽しんだ。
参加した子どもたちは、両親に抱きかかえられながらスナッグゴルフ用のクラブを初めて握る1~2歳の子どもから小学生ぐらいまで様々。大西と点数を争う子どももいた。
ゴルフをするのが初めての子どもたちを見て、自分のゴルフのルーツをたどってみた大西。
「ゴルフは5歳から始めて、そのころの記憶はないんですが、6、7歳のときにパー3のコースの大会に参加したんです。20~30人の試合で下から2番目の”ドベ2“。まだそんなに真剣にゴルフをしていないころで、回りにこんなに上手い子たちがいるんだと。それから徐々にゴルフにのめり込んでいきました」
大西は昨年からPGAツアーの下部ツアー・コーンフェリーツアーに参戦。今季もコーンフェリーツアーに出場中で、来週から開幕する日本ツアーにも出場しながら、PGAツアーカード獲得を目指している。
2024年の初戦はコロンビア選手権で8位とまずまずの成績。コーンフェリーツアーを中心に、日本や世界各地を回る戦いが続いている。
「いろんな国に行って、自分の足りないところを知って、オフシーズンにトレーニングを結構やって、スウィングの安定性に取り組みました」
コーンフェリーツアーは、米国以外でも南米の試合が多い。
「芝もグリーンのスピードも違って、風が強い日は調子が悪いと簡単に曲がってしまう。コロンビアは高地でボールの飛び方がまるで違う。食生活の面でも、水道水が飲めるか、野菜を食べるときにも確認が必要で、すべてがいい経験になっています」
体調管理も難しく、”食中毒”で体重を74キロから落ちた話も。
「コロンピアは酸素が低くて眠れないし、歩くだけで頭が痛くなります。ちょっとでも体調が悪くなるといつもより悪化していまうんです。暑いパナマから気温が低いコロンビアへの移動はコンディションの管理が難しいです。ただ、世界で通用するためには、いろんな国でいろんな経験をしなければいけないと思います」
日本は食生活に不安はないが、この季節は気温変化が大きく、3月28日に開幕する東建ホームメイトカップの期間中は不安定な天気が続く見込み。
世界で培った経験値とオフに取り組んだ成果を発揮して、大西は日本ツアーの開幕ダッシュに挑む。