ただいま桜前線が北上中で、春らんまんの季節が近づいてきた。でも、グリーン手前の花道は、ザックリを誘発しそうな薄芝状態。『週刊ゴルフダイジェスト』の4月9日号では、そんな要注意の春の芝からSWで寄せるアプローチを高木萌衣プロに教えてもらっている。みんゴルでもその一部を紹介しよう!
画像: 高木萌衣(たかぎ・めい) 1996年生まれ。大阪府出身。2018年「ステップ・アップ・ツアー」にて2勝。24年シーズンはQTランキング24位の資格でレギュラーツアーに参戦中(撮影/増田保雄)

高木萌衣(たかぎ・めい) 1996年生まれ。大阪府出身。2018年「ステップ・アップ・ツアー」にて2勝。24年シーズンはQTランキング24位の資格でレギュラーツアーに参戦中(撮影/増田保雄)

上からコツン! はエッジが引っかかる

GD 春の花道は、冬の間に傷めつけられた枯芝で、デコボコや削られた跡も残っていて、夏の絨毯のような花道と比べたら格段に難しいんですよね。

高木 確かに春の花道は、芝がまだ伸びていないので、シビアにはなりますが、アプローチの基本を守っていれば、ちゃんと打てるんです。

GD そうなんですか? この時期は、花道より枯れたラフのほうがむしろ打ちやすいと思っていました。芝が薄くて、ボールが浮いていないときは、ダフらないようにボールをなるべく右に置いて、上からコツンと打ちたくなりますね。

高木 上から打つということは、リーディングエッジから入れるわけですね。でも、それだと、ほんの少し手前を噛んだだけでアウトですよね?

GD そうです。ダフっちゃいけないと思うほど、動きが硬くなって、ますますダフる。それで、ボールをさらに右に置いて上から打つ、という悪循環です。

高木 打ち方のコツはたったひとつ。ソールをちゃんと滑らせることなんです。このコツさえつかめば、春の花道はそれほど怖くないんですよ。

画像1: 春の花道は“ザックリ危険地帯”!? 女子プロ・高木萌衣が教える、薄い芝からのアプローチのコツとは?

ソールが滑るヘッド軌道

高木プロにヘッド軌道を再現してもらうと、ハンドファーストにインパクトして、そのハンドファーストをキープしたまま、低く長くフォローを出している。インパクトゾーンのヘッドの動きは、ややレベルからアッパーだという。ソールが滑っていって芝が寝ている(写真の白矢印はインパクトゾーン)

画像2: 春の花道は“ザックリ危険地帯”!? 女子プロ・高木萌衣が教える、薄い芝からのアプローチのコツとは?

ソールがザザッと滑っていく感覚

「実際の動きは違うと思いますが、私のイメージでは、ソールが滑りながら動いていく感じです。ハンドファーストをキープしたままソールを滑らせていくような動きで、それがインパクトゾーンというわけです」(高木)

バウンスをちゃんと使えるように構える

GD ソールを滑らせることが薄芝対策だとわかりましたが、どうすればいいんでしょうか?

高木 ひと言でいえば、バウンスを使えるように構えるんです。

GD バウンスを使える構え?

高木 そうです。フェースを開くと、バウンスが出てエッジが刺さらないから、ソールが滑ってくれるんですよ。

GD でも、それだとフェースが右を向きませんか?

高木 サンドウェッジはフェースを開いてもロフトが大きくなるだけで、フェース面はほぼ正面を向いたままなんですよ。

GD それと、バウンスが利いてエッジが浮いてくると、ヘッドがボールの下に入りにくくなるように感じるんですけど……。

高木 それも誤解ですね。ボールは丸いですから、エッジが数ミリ浮いても、ヘッドはちゃんとボールの下に入りますよ。

守ってほしい3つの原則 ソールが滑るのは構え方に秘密があるんです

【法則1】やや左足体重で構える

「最も大切なのは、左足体重で構えることです。スウィング中、頭の位置をキープできれば、頭ががボールより左にあるため、自然にハンドファーストにインパクトできて、ダフリの危険性を限りなくゼロに近づけることができます」(高木)

画像: 左足体重をキープして、頭が右に行かないように注意

左足体重をキープして、頭が右に行かないように注意

【法則2】ボール半個ぶん、いつもより右にセット

「ハンドファーストに当たりやすいように、いいライからピッチ&ランで寄せる時よりも、ボール半分くらい右に置きます。これで、ダフリにくくなり、自然にハンドファーストにインパクトできます」

画像: 芝が薄いときはハンドファーストを強め(左)ライがいいときはちょっぴりハンドファーストに(右)

芝が薄いときはハンドファーストを強め(左)ライがいいときはちょっぴりハンドファーストに(右)

【法則3】フェースを開いてバウンスを利かせる

「ソールを滑りやすくするため、フェースを開いて構えます。SWはフェースを開いてもフェースが右を向くわけではなく、バウンスがでてダフリにくくなります」

画像: フェースがスクエアだとバウンスが出ず(左)、フェースを開くとバウンスが出る(右)

フェースがスクエアだとバウンスが出ず(左)、フェースを開くとバウンスが出る(右)

PHOTO/Yasuo Masuda
THANKS/フェニックスゴルフアカデミー

===

高木萌衣プロによる「打ち方」や練習方法は2024年4月9日号の「週刊ゴルフダイジェスト」かMyゴルフダイジェストにて確認を!

※週刊ゴルフダイジェスト 2024年4月9日号 「春の薄~い芝はソール滑らせアプローチでキマリ! 」から一部抜粋

This article is a sponsored article by
''.