目の前の1試合1試合で悔いのないプレーをしたい
昨シーズン、主戦場を日本国内に戻した金谷は19試合に出場し、全て予選通過という安定した実力を見せて、賞金ランク3位に。28日から始まる東建ホームメイトでも2021年に優勝を飾っている。いよいよ開幕するシーズンについて「優勝したこともある試合だし、いいプレーができるように頑張ります」と意気込みを見せた。
2023年2月のインターナショナルシリーズ オマーンでは優勝を収め「いいプレーができた」としたものの、「そのほかの試合では予選落ちもあったりして、悔しい結果も多かったので、とにかく1試合1試合で頑張ってランキングをあげられるようにしたい」と悔しさが残っていた様子。
シーズン終盤では左へのミスが多かったことから、オフの間は「ショットの精度を上げられるように意識して取り組んできました」と話した。
今シーズンは「もう少し昨年の資格で出られる試合もあるかなと思って準備をしてきた」が、想定よりも参加できる欧州ツアー数が少なかった。しかし、「しょうがないことなんで、目の前の試合一つ一つで結果を出せれば状況も変えられると思う」「今週も優勝を目指して頑張りたいなと思います」とまだまだチャレンジ精神は健在だった。
クラブを変えるタイプではない金谷だが、やはり今シーズンも今までと同じセッティングで挑むという。日本国内の試合への出場については、どれくらい参加できるかわからないが「楽しみで好きな試合もあるので、参加するものは優勝を目指したい」とのこと。初日は8:10 INコーススタートで、平田憲聖と比嘉一貴との組み合わせだ。
昨年はBMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップとフジサンケイクラシックを制した金谷、今シーズンのスタートダッシュを決められるのか注目だ。
メンタル、技術、ともに進化を遂げた石川遼
昨シーズンは優勝こそなかったものの、日本オープン2位、ZOZOチャンピオンシップでは4位と見せ場の多かった石川。「去年の借りを去年返せなかった。今年返さなきゃというのはあります」「この大会(東建ホームメイト)を楽しみにしてきましたし、まだ“絶対にできる”という段階ではないので不安も緊張もあると思いますが、与えられた状況で自分にとっての最善の選択をしたい」と開幕へ意気込んでいる様子。
昨シーズンは「(ZOZOで)調子もパッティングも良かったのに、4日間通してもったいないミスが多くて、自分はまだまだこういうミスをしてしまうんだなとすごく悔しかった」と話す一方、“流れ”の見極めができるようになり、「悪い流れを自分で断ち切れるようになったのが良かったこと」と、メンタル面で自身の成長を感じられたと話した。
スウィングは「キャリアを通してだいぶ自分が納得いくものになったと思う」「理想は全てをバランスよくできることなんですが、少しずつできるようになってきているかなと思います」と好調のようだ。
オフの間はトレーニングに多くの時間を割いたようで、ゴルフで変わったことは150ヤード以内のショートゲームの攻め方。「去年は62度、57度、52度を持って状況によって判断していた」が、アマチュア時代に多用していた58度の転がしが忘れられず「58度のランニングアプローチを軸にセッティングを変えた」とのこと。ウェッジを「58度、54度、50度に変え、58度1本で低弾道、中弾道、高弾道の打ち分け」をするようになったことで、クラブ選択で悩まなくなったという。
今年は8:20 INスタートで蟬川泰果、今平周吾と同組。「いつも開幕前は不安のほうが大きいのですが、それでも開幕の出来で1年が決まるわけではないので、そういった意味で純粋に楽しみたいと思っています」と明るく話した。