国内女子ツアー第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」の練習日にテーラーメイドのボール使用率を調査した。「TP5」と「TP5x」ではどちらが多い?

これまで「TP5」を使用してた選手も「TP5x」に移行し、USLPGAではほぼすべての選手が「TP5x」を使用するといいます。テーラーメイドによると新しくなった「TP5」も「TP5x」も打感が軟らかくなったことが大きな理由だろうと話していました。

画像: 新しくなったテーラーメイド「TP5」(右)と「TP5x」(左)。写真はいずれも四角形の「クリアパスアライメント」が搭載されたpixモデル

新しくなったテーラーメイド「TP5」(右)と「TP5x」(左)。写真はいずれも四角形の「クリアパスアライメント」が搭載されたpixモデル

「TP5x」はPGAツアーのローリー・マキロイや久常涼が使用中で、「TP5」は中島啓太が使用しているということです。このTP5シリーズのボールは、5層構造で内部の素材や硬さを変えることで衝撃の度合いによって潰れる層が異なり、ロングゲームではスピン量を少なく、ショートゲームではしっかりとスピン量を確保するという製品。これまでの製品性能をアップさせたことは間違いないのですが、新作ではコアをかなり軟らかくしたことで打感を改善しながら飛びとスピン量、弾道の高さを向上させたといいます。

今週出場する主な選手8名の使用ボールを見てみましょう。「TP5」は山内日菜子、山路晶、脇元華、岡山絵里の4名。「TP5x」は永峰咲希、ジョン・ミジョン、新垣比菜、泉田琴菜の4名となっています。

画像: 「TP5」を使用する山路晶は「打感の軟らかさが操作性へとつながる」と話す

「TP5」を使用する山路晶は「打感の軟らかさが操作性へとつながる」と話す

「TP5」を使用する山路晶選手に話しを聞くと、「『TP5』のほうがフェースに食いつく感じあって、押していけるんです」と「TP5」ならではの打感の軟らかさが気に入っている様子でした。ドライバーでのスピン量は「TP5x」とほぼ変わらないというので、飛距離の出る山路選手が選んだことも納得できます。

画像: 自身の名前である「AKIRA」のオンネームを使用する山路晶

自身の名前である「AKIRA」のオンネームを使用する山路晶

続いて「TP5x」を使用する永峰咲希選手は、「しっかりした打感が好きなので昨年から『TP5x』を使っています。でも、新しくなって少し打感は軟らかくなりましたね。ボールの上がりやすさ、ボールを止めてくれるスピン量はしっかり確保されていて、イメージ通りの弾道です」と選んだ理由を教えてくれました。

画像: 「TP5x」は弾道の高さとボールを止める必要なスピン量がイメージ通りと永峰咲希

「TP5x」は弾道の高さとボールを止める必要なスピン量がイメージ通りと永峰咲希

例えばタイトリスト「プロV1」と「プロV1x」の場合、しっかりした打感でスピン量が多く弾道が高いのは「プロV1x」ですが、テーラーメイドでは「TP5」のほうがスピン量が多く、中弾道。「TP5x」はロングゲームのスピン量を減らし、高弾道でしっかりとした打感、と「X」系のボールのなかでもロングアイアンまでスピン量を減らしたモデルになっています。ボール初速も「TP5x」のほうが少し速いというので、飛距離的にも「TP5x」のほうが有利と言えるでしょう。

画像: 永峰咲希も自身の名前「SAKI」のオンネーム入りの「TP5x」を使用中

永峰咲希も自身の名前「SAKI」のオンネーム入りの「TP5x」を使用中

最後に紹介するのは、前作では三角形だった模様が四角形に進化した「TP5 pix/TP5x pix」です。パッティングの際にメーカーロゴか銘柄の書かれた線をライン上に向けて順回転で転がすときれいなオレンジと黒の帯となって浮かび上がります。

画像: 「TP5 pix/TP5x pix」のデザインは三角形から四角形へと変更され、パット時によりラインに合わせやすくなった

「TP5 pix/TP5x pix」のデザインは三角形から四角形へと変更され、パット時によりラインに合わせやすくなった

ボールに線を引かなくてもラインに合わせやすく、転がりも確認できるデザインは秀逸です。特にショートパットで力を発揮してくれそうです。今回の調査では新垣比菜選手がTP5x pixを使用していることが確認できました。

次回は、新しくなったキャロウェイ「クロムツアー/クロムツアーX」、ブリヂストン「ツアーB XS/X」スリクソン「Zスター/Zスター XV/Zスター ダイヤモンド」の調査をしていきます!

写真/中村修

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