開幕から5試合に出場しシーズン最高成績はジェネシス招待の19位タイ。シグネチャーイベント（昇格試合）のAT＆Tペブルビーチプロアマで58位タイと下位に沈んだことで出場を予定していたWMフェニックスオープンを欠場。「練習に専念する」と語っていたがプレーヤーズ選手権でも62位タイとシーズンワースト順位を更新してしまった。
不調が続くビクトール・ホブラン（写真は2024年のザ・セントリー 撮影/Blue Sky Photos）
シェフラーを破り最終戦のツアー選手権を制し年間チャンピオンを獲得したときの輝きは何処へやら。スタッツを比較してみても昨季ストロークゲインド（SG）：トータルが8位、SG：ティー・トゥ・グリーンが5位とショット力の高さを見せつけたが今季はショット関連のスタッツが軒並みマイナスで上記の2部門は119位、132位とまるで別人だ。
不調の原因を問われ本人は「自分が打ちたいショットを打てていないだけ。今は攻撃的なゴルフではなく守りのゴルフに徹することを心がけている。基本に立ち返りたい」と語っている。
ショットが思い通りにいかないストレスがあったのか最近ホブランは長年師事し二人三脚で年間王者のタイトルを勝ち取ったジョー・メイヨーコーチを解任。新たにPGAツアーで1勝を挙げているニュージーランド人のグラント・ウェイト（59歳）を新コーチに迎えている。
前コーチを解任した理由については口を閉ざしているが「僕は質問するのが好きなタイプ。質問し何か答えが出されるとまた新たな質問が生まれ、別の道の扉が開かれる」と新コーチが新たな道に導いてくれることを願っているようだ。
ウェイト新コーチに師事するのはLIVゴルフのチャールズ・ハウエルⅢやトレバー・イメルマンら。一説によると前コーチのメイヨー氏がウェイト氏を紹介したともいわれている。しかしLIVの会場にいることが多いウェイト氏に師事したことで移籍を疑う声もある。
今年は一度も上位争いに加わっていないホブランだがツアー3勝を挙げた昨季の貯金があり世界ランクは6位。メジャー未勝利の大物のひとりは昨年のマスターズで7位タイ、全米プロで2位タイ。これらの成績を見る限りメジャー制覇も近そうだが果たして？
「ゴルフに浮き沈みはつきもの」というホブランの復活はいつ？
