大学生との二足の草鞋に!
清本美波
取材日の4月2日が大学の入学式で、コースで実施される選手ミーティングのために急いで会場入りした清本は時間がないなかで真摯に対応してくれた。「まずプロとして初めて出るステップ・アップ・ツアーの試合なので、すごい楽しみです。具体的な順位とかは決めていないのですが、この試合の目標はもったいないボギーをなくすこと。というのも、今シーズン、これまでレギュラーツアー2試合(アクサレディス、ヤマハレディースオープン葛城)に出させていただいて、そのなかで一緒に回っていた先輩プロが簡単にはボギーを打たないんです。私もそういう落ち着いたプレーができるように頑張りたいです。最終的にはレギュラーツアーで戦える選手になりたいので、まずそのために権利を得なければなりません。もちろん推薦いただいて、そのチャンスをしっかり活かすというのが理想ですが、今年はステップ・アップ・ツアーがメインなので、年間を通じてトップ争いをして、来年のレギュラーツアーで戦う権利が得られる、年間賞金ランキングのトップ2に入りたいです。プレー自体には良いときも悪いときもありますが、私は結構攻めていくタイプ。狭いフェアウェイでもドライバーを振り切ったり、難しいピンポジションでも果敢に狙っていくプレーを見ていただきたいなって思います!」と話す。
今季の目標は後半戦のレギュラーツアー出場!
菅楓華
レギュラーツアーのVポイント×ENEOSで7位タイに入り、同期のなかではリランキング順位で一歩先を行く菅。プロテストに合格してからツアーが始まる前のトレーニングを聞くと、「ドライバーの飛距離を伸ばしたくて、ヘッドスピードをアップさせるトレーニングをメインにやってきました。ショットはもともと得意なので、その練習よりもパッティングを多めに」といい、その成果がレギュラーツアーでの順位に反映されているようだ。今週の目標を聞くと「まずは予選通過です」というが、「レギュラーツアーのVポイント×ENEOSで上位フィニッシュできたので、リランキングで後半戦の出場を目指しています。推薦いただいたレギュラーツアーの試合では上位で戦えるように、またステップ・アップ・ツアーの試合では全試合予選通過を目指したいです」と笑顔でコメント。母校・日章学園ゴルフ部で習慣化したゴルフノートを試合後に欠かさずつけて、日々成長している菅の活躍に期待大だ!
2位はもういい、欲しいのは優勝です!
上久保実咲
「高校を卒業してから週イチでパーソナルトレーニングに通い始めました。ジュニア時代に比べると、試合数が倍以上になるので、基礎をしっかり作るって意味を込めて。高校時代もトレーナーさんはいたのですが、生徒が数十人いたので、個々で見て頂ける時間がなくて。パーソナルだとメニューも私用ですし、姿勢や動作をしっかり見てくれるので、いままでより効いている気がします。とはいえ、飛距離が伸びたとかいう成果は出ていませんが(笑)。昨年、一昨年とこの試合にはアマチュアとして出場させていただいていて、22年は42位タイ、23年は43位タイとぜんぜんいいスコアで回れていないので、最低でもその順位は上回りたいですね! あとは、本当に琵琶湖CCって難しいので、コースに勝ちたいなって思っています。イーブンパーで引き分けなので、3日間でアンダーパーを出したいです! シーズンの目標はステップ・アップ・ツアーで1勝。今季はステップ・アップ・ツアーでまずは経験を積みたいと考え、メインはステップです。もちろんマンデー予選会の推薦をいただけるのでしたら、空いた週に挑戦したいと思っています。アマチュアのころから2位ばかりで優勝がない。だからこそ1勝を挙げたいっていうのがやっぱり一番大きいです」と上久保。アクサレディスではヤーデージブックに関する違反で失格となってしまったが、気持ちの切り替えは済んでいるようで、目標に向かって突き進む。
5年前と変わった“攻めのゴルフ”が信条
中野恵里花
出身が京都府宇治市。今週の会場からクルマで30分以内とステップ・アップ・ツアー開幕をいつもの生活と変わらず迎えられる中野。「今週は自宅通勤です。ご飯に関しては、遠征先のホテルでも母がIH調理器具で作ってくれるので、自宅と滞在先のホテルでもそこまで変わらないですが、気持ちはだいぶ楽です。オフは100ヤード以内のショットとアプローチの引き出しを増やすことを主に練習してきました。そこが自分の弱点というか、足りない部分だと思ったので。ドライバーは結構飛ぶほうではあると思うんですが、50ヤードとかが苦手で、その距離を残すなら刻んだほうがいいなと、そのアドバンテージを生かし切れていなかったので。ステップ・アップ・ツアーは19年に単年登録で出場して以来なのですが、5年前とは自分もメンタル的にも大人になり、技術的にもレベルアップしたと思っています。当時は“守るゴルフ”だったのですが、今年は“攻めのゴルフ”で優勝目指したいと思っています! 」と話す。アクサレディスでは1打差に泣き、19年でも経験できなかったレギュラーツアーの予選通過とはならなかったが、大きな手ごたえを感じた様子。シーズン目標の「ステップ・アップ・ツアー賞金女王」に向けてロケットスタートに挑む。
飛距離アップで目指すは優勝!
木村怜衣
「今週のコースはグリーン周りが難しいので、しっかりセンターに乗せてパターで勝負っていう感じです。パッティングは得意なので、そこにしっかり持ち込んで、目標はもちろん優勝です!」と強く宣言した木村。「今シーズンの目標ステップ・アップ・ツアーの賞金ランキングで2位以内に入ることです。来年のリランキングまでのレギュラーツアー出場権が得られるので。昨年末はテストで短尺ドライバーを使用していて調子は悪くなかったのですが、今シーズンから45インチに変更しました。短尺に比べるとヘッドスピードが2~3m/s上がったので、やっぱり飛距離は伸びますね。そのドライバーの飛距離と得意なパッティングを見に来てほしいです!」と木村。持病である椎間板ヘルニアの悩みが解決し、167cmの長身を生かした飛距離でステップ・アップ・ツアーを席巻するか!?
母校の後輩・中野麟太朗の活躍を糧に上位を目指す
稲垣那奈子
「オフは体力も技術も基礎的なところを結構重点的にやってきました。ゴルファーではなく野球選手と一緒に合宿を実施し、その走り込みがけっこうきつかったです。今週の目標は上位フィニッシュ。アマチュア時代にもツアーに出場させていただいていて、プロ1年目なので、アマチュア時代とそんなに変わらず、日々勉強という感じのなかで、ダイナミックなプレーができるように頑張ります。最近は飛距離がやや落ち気味なのですが、ドライバーの飛距離とショット力を強みだと思っているので、そこをギャラリーの皆さんにみてもらいたいです。ステップ・アップ・ツアーが主戦場になるので、複数回優勝を達成したいです!」。また「コンディションは徐々に上げていきたい」と長丁場となるツアーのペース配分を考慮している様子。言葉を選びながらもはっきりとした受け答えはさすが才女。アマチュアながらもJGTO開幕戦で優勝争いをした母校の後輩・中野麟太朗のような活躍を目指す!
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
※2024年4月3日15時49分、一部加筆修正しました。