ゴルフ歴約20年のエンジョイ派の小沢コージは、各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」のパーソナリティを務める著名自動車ジャーナリスト。小沢と一緒に至高のゴルフCARを探す、週刊ゴルフダイジェストの人気連載を紹介。今回はメルセデス・ベンツ 新型Eクラスです!
男は黙ってメルセデス・ベンツ!
前回紹介したBMW5シリーズの永遠のライバルともいえるド定番プレミアムゴルフカーがフルモデルチェンジしました。それは新型メルセデス・ベンツEクラス。世界累計販売1600万台ともいわれる日欧米中で人気の高級セダン&ワゴンは今回で6代目。小沢も若かりしバブル期には、便利かつ上質なEクラスステーションワゴンで活躍するグラビアカメラマンや業界人をよく見かけたもの。
ゴルフでも使いやすく、セダンはもちろんワゴンになるとラゲッジに3バッグは余裕ですし、走りはメルセデスならではの地面をならして走るような超絶安定感。疲れ知らずで、かつては徹夜明けで彼女と一緒にゴルフに行く猛者もいました。
しかし月日は流れ、トレンドは電動化。Eクラスもエンジン車がすべてマイルドハイブリッド化したのはもちろん、大容量バッテリーを搭載し、充電しても走れるプラグインハイブリッドの「E350e」まで用意されています。今回借り出したのはパワーと省燃費を両立した48Vマイルドハイブリッド付き2リッターディーゼルのE220d。エンジンは197psを発揮しつつ、23psのモーターを備え、モード燃費は18.5km/Lと秀逸。癒やしを感じさせる走り味は変わらず、新たに電動感まで加わっているのです。
かたや見た目は王道のFRセダンらしいロングノーズフォルムなのですが、前後が絞られ、フロントには片側100万画素以上で650m先まで照らせる最新デジタルライトを備えています。加えてフロントグリルには黒い縁取りが付き一体感を強調。
インテリアのデジタル性能はさらに圧巻で、助手席前まで一体化した超大型のMBUXスーパースクリーンがオプションで装備可能。しかもアマゾンミュージックほか音楽アプリまで搭載できるうえ、車内のセルフィーカメラを使えば停止中にZOOM会議も可能だとか。Eクラスの走るスマホ化は着実に進んでいます。
肝心のバッグ積載能力は前後が絞られたフォルムのため、540リッターの大容量の割に狭く2本がやっと。しかしリアの片側シートバックを倒せば3本は余裕ですし、3人ゴルフドライブは楽勝。
2030年には全車EV化すると言われていたメルセデスの電動化計画も先延ばしになり、しばらくは王道のゴルフセダンとして君臨するかもしれません。
撮影車種/メルセデス・ベンツ E220d AVANTGARDE
全長×全幅×全高/4960×1880×1470mm
メーカー希望小売価格/921万円~
撮影/三浦孝明
モデル/澄川愛(ゴルル)
撮影協力/加茂ゴルフ倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月16日号「至高のゴルフCARを探せ 小沢コージの只今コージ中!」より