ゴルフとクルマの話は共通点が多い。レーザー計測器が欲しいと相談したら、メルセデスに乗っている先輩は、海外の有名ブランド一択といい、レクサスに乗っている先輩は、日本の光学メーカー一択だと譲らず、侃々諤々。
結論が出ないまま居酒屋を後にし、ウチの近所で同じ帰り道のZ世代がポツリと、「昔は2大メーカーが圧倒的シェアだったらしいですが、今は超絶コスパ良いのありますよ」と教えてくれた。「僕が狙っているのはコレです!」とスマホに写っていたのが、キャディトーク『ミニオン』。まず価格が驚くほどリーズナブルだ。さすがコスパとタイパにこだわるZ世代だ。
価格以外も、99gと恐ろしく軽くコンパクト。手が震えても当たりやすい横型レーザーシステ厶に、ピンファインダーも搭載してあり、ボタンを押したままにすると勝手にピンに当たる。ジョルト機能
があるので振動で教えてくれる。電池要らずの充電内蔵型バッテリーで、1回の充電で約8000回も使用できる。
スロープ機能のオン・オフも簡単で競技もOK。基本性能が非常に高いだけではない。特許取得済みの補正距離と実際の距離が一目で分かるマジックスロープは、山岳コースで発生する高低差やボールの弾道まで考慮してより正確な補正距離を通知。
欲しい機能全部のせなので、早々にポチって使用すると計測反応速度が激速(0.1秒)、20メートル以内だと距離を小数点単位で教えてくれる。おまけにデザインが最高にカワイイし、専用ハードケースが便利過ぎる。先輩方のデカい計測器がなんだかかわいそう。クルマも計測器も所有感より機能とコスパ優先しか勝たん。
難点は『ミニオン』を買ってからZ世代が「先輩残りピンまで何ヤードですか?」と俺を計測器代わりに使い始めた。確かに最強コスパだけど、自分で買うぐらい投資しないとゴルフは上達しないと思うぞ。知らんけど。
TEXT/Motoharu Tajima PHOTO/Takanori Miki
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月9日号より