上田桃子や吉田優利、渋野日向子らを指導する辻村明志プロコーチは、ゴルフダイジェスト社のマスターズ特派記者として現地入りしている。その辻村が度肝を抜かれたのは、地元・ジョージア工科大学のアマチュアプレーヤー、クリスト・ランプレクトの飛距離だ。
画像: 身長が2m3cmと長身のクリスト・ランプレクト(写真は23年全英OPローアマ時・撮影/姉崎正)

身長が2m3cmと長身のクリスト・ランプレクト(写真は23年全英OPローアマ時・撮影/姉崎正)

5番ホールと15番ホールで計測しているドライビングディスタンス。ブライソン・デシャンボーやローリー・マキロイという世界屈指の飛ばし屋を10ヤード以上離し、初日の平均飛距離を329.2ヤード、2日目は320.0ヤード、2日間トータルで323.75ヤードで1位に立ったのが、全英アマ優勝の資格でマスターズ出場を決めたアマチュアのクリスト・ランプレクト。昨年の全英オープン初日、首位に躍り出たことで知る人もいると思うが、2メートル3センチの長身と長い手足を生かした「超ド級」の飛距離が最大の武器。

辻村 練習場で気になっていましたが、長身で手が長いので、スウィングアークが圧倒的に大きく、「飛んで当たり前だよね」なんて思っていましたが、度肝を抜かれました。

GD 僕、ボールまったく見えませんでした……。

辻村 風が強かったこともあり、打ち出しを低く置きに行くような打ち方をしましたが、インパクト音が聞こえたと思ったら、もう向こうのほうに着弾していましたね(笑)。1番ティーイングエリアで見ていましたが、バンカーを軽く超えていたので320ヤードは優に出ていたように見えます。

GD 置きに行ってそれはすごすぎますね。

辻村 実は前日の練習場で見たとき、切り返しからインパクトにかけての、不自然なくらいの屈みこむ動作が気になっていました。よく「沈みこむように切り返す」と言いますがそうではなく、身長が高すぎるがゆえ、ヘッドを地面に届かせるために屈んでいるように見えたのです。この動きは回転速度も再現性も阻害するため、「今後の伸びしろはあまり期待できないな」と一瞬考えましたが、すでに実績は出ているわけで。アマの方に勧めたくない動きなのですが、それを補って余りある飛距離は魅力ですね。

画像: 辻村が1番ティーイングエリアで見たC・ランプレクトの「不自然なくらいの屈みこみ」がこちら(PHOTO/Getty Images)

辻村が1番ティーイングエリアで見たC・ランプレクトの「不自然なくらいの屈みこみ」がこちら(PHOTO/Getty Images)

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画像: www.golfdigest-minna.jp
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