上田桃子や吉田優利、渋野日向子らを指導する辻村明志プロコーチは、ゴルフダイジェスト社のマスターズ特派記者として現地入りしている。辻村特派記者は松山英樹とリッキー・ファウラーの組に付いて9ホール回った。

辻村特派記者と担当Nは、1組目の松山英樹-R・ファウラーの組みへ着くことに。前半9ホールで3バーディ2ボギーと上々のスタートを切った松山を見て、辻村特派記者がひとこと。

辻村 マスターズに出ているプロたちは当たり前のようにそうですが、松山選手は特に“目線の使い方”が良いですよね。

GD どういうことですか?

辻村 ターゲットを決めてそれに対しアドレスを作り、弾道イメージを作るとき、さまざまなところを見ると思いますが、見てわかる通り、どの選手も目線が低いですよね。強い選手は目線の送り方や使い方、あとはショットの“目付け”がうまい。なかでも松山選手は格別です。

GD 具体的にどういうふうに上手いのですか?

画像: 弾道イメージは遠くを見て作る

弾道イメージは遠くを見て作る

辻村 まず構えるときに下を向きますよね。その後、多くの方は遠くのターゲットを見ると思いますが、プロたちは顔を下に向けたまま、目線を目標方向へ送るだけでターゲットラインを脳内に作り出します。見える範囲なので2〜3メートルくらいでしょうか。自分の足元と2〜3メートル先にまっすぐな線を作り出し、その線に対しアドレスを決めます。そしてさらにその先20メートルくらいをイメージし、どういうふうに球が飛んでいくかをイメージする。アドレスを作って弾道イメージをつくるとき、近くは精度、遠くはイメージの世界が大切なのです。

GD なるほど。アマチュアは構えを作る際にいきなり遠くを見て、そこに対して構えようとするから、いわば「ぼんやりした目標に対して構えている」ということですね。アドレスを作る“線”を正確に作るため、近い距離を見る一方、弾道イメージは遠くを見てイメージを作ると。

辻村 そうです。松山選手にわずか9ホールですが付いて見て、そのメリハリを感じる場面がたくさんありました。ぜひアマの方にも見習ってほしいです。

PHOTO/Blue Sky Photos

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画像: www.golfdigest-minna.jp
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