関連記事:前回の三浦淳宏親娘の話はこちらから
GD (音羽)ひのきは、最初お父さんに怒られるのを怖がりながらプレーしていて、表情も硬かったですよね。由楽さんは「こんなに叩いたらお父さんに怒られる」とか、ない?
由楽 スコアで何か言われることは、まったくないです。あ、でもマネジメントとかで言われることは、ちょっとあるかな。
GD そうか、何の気なしに打っちゃったりしたときとか。準備がちゃんとできていなかったり。
淳宏 スコアのことなんて言えるわけないじゃない。自分だって叩くんだから(笑)。10回叩いてもいいよ、次、9打に縮めればいいんだから。
GD 由楽さんはゴルフを真剣に始めたのはいつですか?
由楽 クラシックバレエやサッカーもやっていたんですけど、ゴルフに絞ったのは10歳のころです。
GD え、まだ、ゴルフ歴3年弱っていうこと? 何かきっかけがあるんですか?
由楽 あっちゃん(淳宏さんのこと)のゴルフの練習について行って「面白いな」と思っていたのもあるし、やっぱり東京オリンピックが大きかったです。稲見萌寧選手が生き生きとプレーしていて、それで2位の表彰台に上がって。そのときの笑顔もいいなって。それで「ゴルフやりたい!」って。
GD ゴルフをするに当たってお父さんから言われたこと、自分で気を付けていることは?
由楽 事前の準備をしっかりすることとか、道具を大切にすることとか。
淳宏 僕は技術的なことは教えられないから、心構えやゴルフに向き合う姿勢について少し言うくらいです。
GD ちなみに、アツさんと由楽さんが勝負したら今はどうなるんですか?
淳宏 それが、いい勝負で(笑)。同じティーから回るんですけど、ベストスコアは2人とも「70」。しかも、2人で回っていたときに出したんです。
GD 由楽さんは、プロゴルファー志望?
由楽 はい!
淳宏 でも、まだ13歳ですし、今は楽しんでほしいんです。とんぼみたいに。実際、由楽のプレーを見ていると、ふと思うんですよ。あ、とんぼみたいだって。楽しそうだなって。
GD 実は、撮影しながら思ってたんですけど……ちょっと見た目というか雰囲気も似ていますよね。由楽さんととんぼ。
淳宏 実は、僕もそれ、思った(笑)。
GD 由楽さんは「オーイ! とんぼ」で印象的なシーンはありますか?
由楽 とんぼが日本女子アマで(安谷屋)円に負けたところです。島では、とんぼは一番だったし、島を出ても少ない本数で回ってて「すごい」ってみんなに言われて。それでも、大会では負けちゃいました。でも、負けたときに……何ていうのかな、ちゃんと負けを受け入れたところ。あそこが自分的には印象に残りました。
GD お、負けたシーンを挙げてきた。
淳宏 それは、今、僕も驚いたな。アスリートは、負けてからどうするか、だもんね。
GD とんぼは、それで腐ったりする子じゃないんです。
由楽 それで、円に「おめでとう」って手を差し出すところ、良かったです。
GD わあ、意外なセレクトだなあ。
淳宏 確かに。何だかちょっとうれしいな(笑)。
GD 将来、こういうプロゴルファーを目指したいというのは?
由楽 「目指したい」というのとは違うかもだけど、岩井姉妹の千怜さんと明愛さんは優しくしてもらって、大好きです。
GD 直ドラなんかもするし、ちょっととんぼっぽいところのあるプロでもある気がしますね。
由楽 私も試合で直ドラ試したことあるんです。
淳宏 えっ、そうなの?
由楽 あっちゃんは、カートの運転をしていたから見てない(笑)。けっこううまくいったんです。「わ、うまくいった」って。
淳宏 そうそう、こういうふうに楽しんでプレーしてほしいんです。
GD ちなみに、とんぼのライバルで好きなキャラクターは?
由楽 (栗須)エマさん。
淳宏 えっ、あのクールな子? また意外なとこ挙げるなあ(笑)。
由楽 説明するの難しいんだけど……。一見、クールなんだけど、でもケガを抱えていて。でもそれを表に出さないようにしてて、クールだけど冷たい人じゃなくて……。あの、わかりますか?
GD わかるよー。エマさんの苦しみ、でもとんぼとの出会いで彼女の人生も変わっていくんだよね。
由楽 それで言うと、イガイガもとんぼちゃんとの出会いはすごかった。「見つけた!」って感じでしたよね。
GD そうなの、そうなの。とんぼとの出会いで、ひのきもエマもイガイガも、みんなの人生がちょっとずつ変わっていく。「オーイ! とんぼ」面白いよね。
淳宏 ちょっと最後、僕の話す時間なくなっちゃったじゃない。
由楽&GD あははは。
GD 由楽さん、そのうちトーナメント会場で出会えるといいな。
由楽 頑張ります!
PHOTO/Yasuya Okuda
※週刊ゴルフダイジェスト2024年5月7&14日号「私たち“とんぼ推し”です」より
これまでの「とんぼ推し」記事をチェック