PGAツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズではシェーン・ローリーとのコンビで大会初出場したローリー・マキロイのアイルランドデュオがプレーオフを制して優勝。幼馴染みの2人が二人三脚で夢を叶えた。そのころライダーカップのチームメイト、トミー・フリートウッドは欧州の下部ツアー(チャレンジツアー)の会場でキャディをしていた。いったいなぜ?
画像: 欧州下部ツアーにキャディとして登場したトミー・フリートウッド。約180cmのトミーよりも背が高く、体格もがっしりしている義理の息子のオスカーと(photo/Getty Images)

欧州下部ツアーにキャディとして登場したトミー・フリートウッド。約180cmのトミーよりも背が高く、体格もがっしりしている義理の息子のオスカーと(photo/Getty Images)

フリートウッドの義理の息子、17歳のオスカーは2月のラス・アル・ハイマ・オープンで優勝しチャレンジツアー、UAEチャレンジの出場権を獲得した。それを受けフリートウッドが彼のために一肌脱いでバッツを担ぐことになったのだ。

試合会場では当然キャディのほうに注目が集まったが義父のサポートを受けたオスカーは初日69の好発進。予選を楽々クリアし、最後は60位タイに終わったもののローアマに輝いた。

フリートウッドは今回の舞台になったUAEのドバイにも家を持っており、ジュメイラ・ゴルフ・エステーツには本人の名を冠したゴルフアカデミーが併設されている。オスカーはそこで日々練習を重ねているのだ。

33歳のフリートウッドは17年に23歳年上のクレアさんと結婚しており彼女の連れ子がオスカーというわけ。

ともにイングランド出身の夫婦の出会いは15年。クレアさんが欧州担当の副社長を務めているハンブリックスポーツマネージメントにフリートウッドが移籍。彼のマネージャーを彼女が勤めるようになったのがきっかけだった。

「常にツアーに同行する彼女とよくおしゃべりをして意気投合したのでデートに誘ったんだ」

ところが好意を寄せる彼の気持ちを知りながら当初フリートウッドのアプローチをクレアさんは拒否していた。

「23歳の年の差があるのよ。バカなこといわないで、と伝えました」とクレアさん。
しかしフリートウッドの一途な思いをやがて受け入れ2人は17年に結婚。クレアさんには前夫との間にオスカーとモーという息子がいたが義理の息子とフリートウッドの関係は良好。本人のSNSにも度々登場している。

画像: もちろん妻・クレアさんも来場。息子のオスカーのプレーと夫トミーのキャディぶりを見守った(photo/Getty Images)

もちろん妻・クレアさんも来場。息子のオスカーのプレーと夫トミーのキャディぶりを見守った(photo/Getty Images)

17年の9月にはフリートウッドにとっての第一子フランクリン君が誕生。5人家族になった。

「妻はとても賢くて彼女の判断は僕の判断より正しい」とフリートウッドはクレアさんにベタ惚れ。

マスターズでは専属キャディが急病のためオーガスタナショナルの元キャディマスター、グレイ・
ムーアを起用しマスターズ自己ベストの3位タイに入ったフリートウッド。

欧州7勝の実力者にアメリカでの勝利がないのはツアーの七不思議のひとつ。義理の息子のキャディで徳を積んだ彼にそろそろチャンスが巡ってくるころかもしれない。

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