タイガー・ウッズは1999年のシーズンを4連勝で締めくくった。翌シーズンがスタートすると開幕のメルセデスチャンピオンシップ(現セントリー)から2連勝。6連勝目となったAT&Tペブルビーチプロアマでは最終日に7打差を逆転し栄冠に輝いている。
2000年はタイガーにとって象徴的な1年だった。7連勝を目指したトリー・パインズ(現ファーマーズインシュランス)ではフィル・ミケルソンに優勝をさらわれ2位タイに終わって連勝記録はストップ。しかしその後12試合中7回の優勝(年間9勝)を成し遂げている。
そのなかには15打差の圧勝を飾ったペブルビーチでの全米オープン制覇に加え全英オープン、全米プロゴルフ選手権のメジャー3連勝が含まれ、翌年のマスターズでタイガースラム(年を跨いでのグランドスラム)を達成。まさにキャリアのピークを謳歌していた。
それだけではない。2000年はキャリアのピークといわれたが最愛の父・アール氏が亡くなった06年から翌07年にかけて7連勝を記録しているのだ。
父の死後、復帰戦を戦った全米オープンでの予選落ちはショックの大きさを物語っていたが、続くメジャー全英オープンで勝利。そこから07年のビュイック招待まで7連勝したのだから強靭なメンタルは他の追随を許さない。
もう1人タイガーと並ぶ6連勝をマークしているのがベン・ホーガン。1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負いながら翌年の全米オープンで奇跡のカムバックVを果たし、53年にはマスターズ、全米オープン、全英オープンで優勝している超人だが、事故に遭う前年(48年)すでに6連勝を達成している。ちなみにその年彼は年間10勝を挙げている。
しかし上には上が。1945年バイロン・ネルソンは今後も破られないであろう11連勝を記録している。しかもその年30試合に出場し11連勝を含む18勝をマーク。2位が7回。全試合でトップ10入りという途轍もない記録を打ち立てている。
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