18ホール・パー72のコースで100切り=2桁スコアを出すためには、パーあるいはそれより良いスコアで上がることを考えなければ、ボギー9回ダブルボギー9回で上がることが最低条件となる。
「つまり基本はボギープレーを目指して、悪くてもダボで抑え、トリ以上をなるべく打たないこと。これが100切りの条件で、トリを打たない前提なら『ダボでしょうがないな』というホールを9つまで設定しても良いわけです」(兼濱、以下同)
となれば、事前にすべてのホールのレイアウトや距離設定を確認し、ボギーを狙えそうなホールとそうでないホールを見極めておくのがベストと言えるだろう。そうすれば、ボギーで上がるのが難しいホールで無理に勝負して打数がかさんでしまう、なんてことを避けることができる。
ボギーを狙えるか否か、その基準として「50ヤード以内に何打で到達できる距離・レイアウトなのかで判断しましょう」と兼濱は言う。
「カップインから打数を逆算してみましょう。まずグリーン周りの理想は50ヤード以内を3打で上がることです。1打でグリーンオンして、2パットですね。50ヤード以内から3打必要になるということは、例えばパー4なら2打、パー5なら3打で50ヤード以内に到達できない長さやレイアウトのホールはダボでもしょうがないと判断できます」
もちろんシンプルにホールの長さだけでなく、OBや池、バンカーなどといったハザードの配置によっては、短い番手を持つなどして刻みたいケースもあるだろう。そもそも50ヤード以内を3打で上がれるかどうかの判断も必要となってくる。まずはコースのレイアウトとホールの長さ、そして自身の飛距離を照らし合わせて「50ヤード以内を3打で上がれるか、そして50ヤード以内の距離に何打で到達できるか」を考えてみてほしいと兼濱。
「その結果『ダボでもしょうがないホール』が9個以内に収まるのであれば、100切りが現実的に目指せるコースだと言えるでしょう。逆に9個に収まらないのであれば『どこかで勝負しなければいけない』、あるいは『自分が100切りを目指すには難易度が高めなコース』と考えられます。100を切れなかったとしても他のコースなら100を切れていた可能性もあるということなので、スコア通りに受け取らず一定の評価をしてあげることが大事ですよ」
協力/学芸大ゴルフスタジオ