近年「削り出し」あるいは「フルミルド」という言葉がずいぶん一般的になってきた。「削り出し(またはフルミルド)」とは、その名の通り鉄の塊をプログラミングされた巨大な機械でクラブのカタチに削り出す製法で、商品精度・設計の自由度が高いのが大きな魅力。そんな削り出しアイアンに”飛び系”も誕生!?

フルミルドとは鉄の塊を巨大な工作機械の内部に特殊な治具で固定し、あらかじめプログラムされた通りに機械で形状を削り出していく製法のこと。精密に削り出すことができ、その精度は1ミリの100分の1単位とも言われます。

画像: フルミルドかつ「飛び系」のカムイ CCミルドアイアン

フルミルドかつ「飛び系」のカムイ CCミルドアイアン

非常に精度の高いモノ作りと自由な設計が可能となるフルミルドですが、デメリットもあります。まず形状を削り出すためのプログラミングに手間がかかること。さらに、金属から削り出すには時間がかかり、巨大で高価な工作機械を長時間稼働させなければならないので、どうしてもコストが高くなってしまうのです。

しかし、最近ではこのコストがだいぶ下がってきて、以前に比べるとずいぶん価格が手頃になってきています。そして、コストが下がるのと同時に、バリエーションもより豊かになってきているのです。

画像: 7番で29度とロフトはほどよく立っているが、構えた見た目はシャープ

7番で29度とロフトはほどよく立っているが、構えた見た目はシャープ

たとえば最近では、カムイの「CCミルドアイアン」のように、フルミルドかつ「飛び系」のアイアンといったものも存在します。以前だったらフルミルド=こだわり上級者ゴルファー専用、みたいなイメージがあったことから、フルミルドで飛び系というのはちょっと考えにくいクラブでした。時代の変化がこんなところからも感じられます。

実際にこのアイアンを打ってみましたが、7番でロフト29度とやや飛び系のロフト設定の割に飛距離が良く出て、とくに5番アイアンの打ちやすさに驚かされました。 どこまでが「フルミルドだから」なのかは正直なところわかりませんが、フルミルドの良さは設計自由度の高さでもあり、飛んで・上がって・カッコいい、という性能を妥協なく追求できているのかな、という印象はありました。

画像: 5番アイアンを試打してみて驚いたのは「再現性高さ」

5番アイアンを試打してみて驚いたのは「再現性高さ」

また、フェースの平滑性やルールギリギリの溝の設計なども、1ミリの1/100精度の機械加工であれば可能になるはずで、そういったこともクラブとしての機能性の高さにつながる可能性は大いにあります。

アイアンに限らず、それら「良い点」と引き換えに高額だったフルミルドのクラブが今後もっと身近になれば、ゴルファーにとっては朗報。進化するフルミルドアイアンから、目が離せません。

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