
よねざわ・れん。1999年7月生まれ。岩手県出身。盛岡中央高校時代に東北高校選手権3連覇、東北福祉大学へ進み2021年プロ転向。プロ入り後はパットに苦しんだが、今年5月の中日クラウンズで初優勝
ドライバーはTSR2のロフト11度。ネック調整でさらにロフトを増やして11.75度、ライ角は標準から0.75度フラットにしている。シャフトはベンタスブラック。
弾道高さを30~31ヤードに揃えた
「ネック調整はいろいろと試しました。結果的に一番振りやすくて課題にしていたティーショットが安定したのが、このポジションでした」と本人。調整したことで、スウィングと打点位置のマッチングが向上、芯でとらえられるようになり、平均初速もアップしている。

ロフト11.75度&ライ角0.75度フラットになる「C4」のポジション。シャフトは手元調子で、ロースピンになりやすいベンタスブラック。この組み合わせで安定感と飛距離アップに成功
さらに、タイトリストのツアー担当に聞くと、単に高い球と飛距離を求めただけではなく、もうひとつの狙いはすべてのクラブの弾道の最高到達点を揃えることだったという。

3W(写真)はロフト16.5度をネック調整で15.75度に立てている。飛距離は275ヤードが目安。5WもTSR2でロフト18度、260ヤードが目安。シャフトはいずれもベンタスブラック
各番手の高さを揃えることで、飛距離の階段がしっかり作られ、すべての距離感の向上につながるという考え。「それが今回の初優勝という結果につながりました」と、担当者と本人が口を揃える。ちなみに米澤は全番手を30~31ヤードの高さに揃えている。

3Uはアイアン型中空ヘッドのU505(左写真)、4UはT200、5I~9IはT100。シャフトはAMTツアーホワイトのX100
3Wのロフトを立てているのも、3Uを中空ヘッドのU505、4UをT200ユーティリティアイアンにしたことも、最高到達点を揃えるフィッティングからのチョイスだという。「U505とT200はラフからも高さが出てくれます。操作性の良さも気に入っています」(米澤)

T100アイアンのPWを入れずに46度のSM10を入れて、52度、58度につなげる。シャフトフレックスはアイアンよりも軟らかなS400
アイアンはT100でウェッジはボーケイデザインSM10。「3本のロフトは46、52、58度。SM10に替えて、高すぎず低めの弾道になってイメージが合うようになりました。ウェットなコンディションからもスピンが入るので、しっかり打っていけます」

溶接ネックのサークルTパターは言うまでもなくツアー支給モデル。トウヒールのウェイトビスは各15グラムが通常だが、これは各20グラムが装着されている
パターはもともと半円形状のマレット型を使っていて、このGOLO TG6.2は昨夏のフジサンケイクラシックから。自分のストロークと転がりのイメージがマッチして結果にもつながり、エースパターとなっている。「タイトリストのギアで国内賞金王になって、PGAツアーで活躍することが最終目標です」と話してくれた。
クラブもボールもタイトリスト
1W/TSR2(11度/11.75度)・ベンタスブラック(6X)
3W/TSR2(16.5度/15.75度)・ベンタスブラック(7X)
5W/TSR2(18度)・ベンタスブラック(7X)
3U/U505(20度)・AMTツアーホワイト(X100)
4U/T200 UTアイアン(23度)・AMTツアーホワイト(X100)
5I~9I/T100・AMTツアーホワイト(X100)
GW・AW・SW/ボーケイデザインSM10(46・52・58度)・DG EXツアーイシュー
PT/スコッティキャメロンGOLO TG6.2 SSS(3.5度)
BALL/プロV1x
※スペックは編集部調べ ※スペックとスタッツは5月23日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月11日号より(PHOTO/Hiroaki Arihara)