「毎回自然にスッと握れるようにならないと」(原田プロ)
GD 前回からハーフスウィングに戻る前の段階として、グリップの重要性を学んでいます。原田プロのカリキュラムでは「良いグリップの要素」をA、B、C、Dの4つに分類して説明していますが、前回は1つ目としてAの「形」を、レッスンプロがビギナーにグリップの作り方を指導する際の「台本」を引用して説明していただきました。
原田 「台本」は少し長かったかもしれませんが、理解できましたか?
GD はい、何度も読み返して握る練習をしましたよ。
原田 で、どうでしたか?
GD 自分がそれまでに握っていた我流グリップと全然違うので、最初のうちは違和感だけしかなかったんですけど、やり切るしかないという気持ちで取り組みました。今はこんな感じで握れるようになっています。
原田 ほう。まだ甘いですね。でも、大分「形」ができてきました。その調子で毎日練習をしてください。では、今回もAの「形」の続きです。良いグリップの形は作ることができたとしても、それをしっかりと自分のものにすることが大事です。
GD そうですね。毎回自然にスッと握れるようにならないと、1打ごとにショットが暴れそうだし、ラウンドではスロープレーにもつながってしまいます。
原田 ゴルフが上手い人のほとんどは良いグリップを作っています。あまり上手くない人は良いグリップを作っていない人が多いです。違いは何だと思いますか?
GD 「台本」の形がしっかりできていないとか、ですか?
原田 それは当然ありますけど、上手い人とそうでない人の違いはね、上手い人はクラブを上から指で握るんです。上手くない人はクラブを下から手全体で持つんです。
GD それは両手ですか?
原田 両手です。クラブってね、離したら落ちちゃうから、上手くない人は下から持とうとするんです。でも、上手い人は上から握るんです。そこが大きな違いです。それとね、上手くない人ほど手の全部を使ってで握るんです。上手い人は手全体じゃなくて、指先で握っているんです。手全体で握ることイコール下から持つことなんです。これも大きな違いですよね。
GD 世の中にはパームグリップという言葉もあります。上から押さえつける感じがいいとも聞いたことがありますが?
原田 押さえつけるのと上から握るのとは違います。大事なことは上から握ったときの形、下から握ったときの形ですよ。上から握ったときの形は指で握っているんです。