レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。前回から体とクラブをつなぐ「正しいグリップの握り方」を説明しているが、今回もグリップの重要なポイントを解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑩】
画像: 左の写真のように正しいグリップの形をマスターしよう

左の写真のように正しいグリップの形をマスターしよう

「毎回自然にスッと握れるようにならないと」(原田プロ)

GD 前回からハーフスウィングに戻る前の段階として、グリップの重要性を学んでいます。原田プロのカリキュラムでは「良いグリップの要素」をA、B、C、Dの4つに分類して説明していますが、前回は1つ目としてAの「形」を、レッスンプロがビギナーにグリップの作り方を指導する際の「台本」を引用して説明していただきました。

原田 「台本」は少し長かったかもしれませんが、理解できましたか?

GD はい、何度も読み返して握る練習をしましたよ。

原田 で、どうでしたか?

GD 自分がそれまでに握っていた我流グリップと全然違うので、最初のうちは違和感だけしかなかったんですけど、やり切るしかないという気持ちで取り組みました。今はこんな感じで握れるようになっています。

原田 ほう。まだ甘いですね。でも、大分「形」ができてきました。その調子で毎日練習をしてください。では、今回もAの「形」の続きです。良いグリップの形は作ることができたとしても、それをしっかりと自分のものにすることが大事です。

GD そうですね。毎回自然にスッと握れるようにならないと、1打ごとにショットが暴れそうだし、ラウンドではスロープレーにもつながってしまいます。

原田 ゴルフが上手い人のほとんどは良いグリップを作っています。あまり上手くない人は良いグリップを作っていない人が多いです。違いは何だと思いますか?

GD 「台本」の形がしっかりできていないとか、ですか?

画像: 上から握る上手い人のグリップ(左)と下から握る幡な人のグリップ(右)

上から握る上手い人のグリップ(左)と下から握る幡な人のグリップ(右)

原田 それは当然ありますけど、上手い人とそうでない人の違いはね、上手い人はクラブを上から指で握るんです。上手くない人はクラブを下から手全体で持つんです。

GD それは両手ですか?

原田 両手です。クラブってね、離したら落ちちゃうから、上手くない人は下から持とうとするんです。でも、上手い人は上から握るんです。そこが大きな違いです。それとね、上手くない人ほど手の全部を使ってで握るんです。上手い人は手全体じゃなくて、指先で握っているんです。手全体で握ることイコール下から持つことなんです。これも大きな違いですよね。

GD 世の中にはパームグリップという言葉もあります。上から押さえつける感じがいいとも聞いたことがありますが?

原田 押さえつけるのと上から握るのとは違います。大事なことは上から握ったときの形、下から握ったときの形ですよ。上から握ったときの形は指で握っているんです。

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