一番難しい状況である「左足下がりのバンカーショット」はミスがわかりやすい
先日、オープンウィークにミズノオープン優勝後の木下稜介プロとプレーをご一緒させていただく機会に恵まれました。特にバンカーショットではマジックを見ているかのようにボールがグリーンに向かって飛び出していました。
ビギナーゴルファーの方が、バンカーから1打で脱出することが出来たらスコアが大幅にアップすること間違いなしですよね。しかし、素晴らしい技術にはやはり練習での習得が必要です。
そんなコツを学ぶことができるのが、左足下がりのバンカーショットだそうです! 木下プロは試合前に左足下がりのバンカー練習をするそうですが、その理由は「一番難しい状況なのでミスがわかりやすく、自分の調子がよくわかる」からだそうです。
今回は、そんな木下プロが実践されている、バンカーショットのコツについてゴルフイラストレッスンでレポートさせていただきます!
アドレスのバランス感覚を養うことで、ダフリとトップを防いでいる!
イラスト1のAのように、左足下がりでは左足体重で構え、スウィング中に背骨の軸を保ったままスウィングします。体重配分はおよそ左70%、右30%の荷重バランスで構えましょう。
イラスト2のBのように軸が左に傾き、ボールを打ち込んでしまう形になってしまうと砂に入り込みすぎてしまうことでヘッドが振り抜けられなくなったり、ダフリの要素になってしまいます。
反対に軸が右に傾いて、ボールを上げにいこうとしてしまうと今度はボールの手前を叩いてしまうので、ダフった後のトップのミスも出やすくなってしまいます(イラスト2のC)。軸を保つ目安は頭の位置です。左右にブレないようにしましょう。
こういったことから、バンカーショットで体重配分と軸を保ってスウィングすることはとても大切なのです。左足下がりのバンカーショットでは、足場が悪いので、足腰の強さやバランス感覚を学ぶことができます。
軸を保ったままハンドレイトがコツ
バンカーショットでは通常のショットと同じようにヘッドよりも手元が先行するハンドファーストでインパクトを迎えてしまうと、ロフトが立つことでミスの原因となってしまうので注意が必要です。
ここがプロの技! プロはバンカーショットではインパクトでグリップエンドがおへそを指すハンドレイトのイメージでスウィングしています。ハンドレイトの際、注意しているのが軸が右に傾かないようにすることです。
ハンドレイトは、通常のショットと違い、ボールを上げて、飛ばさない動作になるので練習量がないと使い分けるのがとても難しいのですが、木下プロがイメージしている軸を保ったハンドレイトでのスウィングはイラスト3の状態です。
バンカーでの軸を保つことはプロにとっても重要課題です。是非木下プロのスウィングバランスを参考にバンカー練習にチャレンジしてください!