大会を主催するPGAオブ・アメリカが7月8日、来年9月に米ニューヨーク州ベスページブラックで開催される第45回ライダーカップの米チームキャプテンを発表した。
ツアー8勝、メジャー1勝(11年全米プロゴルフ選手権)の実績とライダーカップでの過去の戦績(2回出場/通算7勝4敗)を踏まえキャプテンに選出したPGAオブ・アメリカは「このイベントに対するキーガンの揺るぎない情熱は米チームを率いるうえで、もっとも重要な要素。彼の指揮力で必ずやチームは自信と決意を持ってベスページで戦ってくれるでしょう」とコメントしている。
それを受けブラッドリーも「キャプテンを務める機会を与えられ光栄に思います。私を信頼し選んでいただいたライダーカップ委員会に感謝します」と語っている。
22年のZOZOチャンピオンシップで優勝したときブラッドリーは男泣きに泣いた。「トーナメントに勝ちたい、ライダーカップに出たい。それが僕のやりたいことすべてです」と涙ながらにそういった。
23年のトラベラーズ選手権に優勝したときにはイタリア大会出場の可能性が広がった。「基本的に目が覚めている間はライダーカップのことを考えている」と公言していた。
しかしキャプテンピックが決まる日、ジョンソンからかかってきた電話は彼が望んでいたものではなかった。「電話に出た瞬間、ザックの反応で自分がチームに選ばれなかったことがわかった。がっかりした」とゴルフチャンネルのレポーターに語っている。
12位のサム・バーンズ、13位のリッキー・ファウラー、15位のトーマスが選ばれブラッドリーは落選。「彼らは皆仲が良い。僕は社交的ではないから……」と肩を落とした。
しかしキャプテンに就任したいま挽回のチャンスがめぐってきた。ホームでカップを奪還すれば一目置かれる存在になることは確実だ。
欧州チームのキャプテンはドナルドの続投が決まっている。ブラッドリーがライダーカップデビューを飾った12年、フィル・ミケルソンとペアを組んだ彼はフォーサムマッチでドナルド&リー・ウエストウッド組を7&6の大差で撃破している。
因縁の対決の続きは来年、両者キャプテンという立場で実現する。