「あのタイガー・ウッズが1996年に初優勝を挙げたとき使っていたのがスコッティキャメロンの『スコッティデール』というロングネックのパターでした。ロングネックはネックの接合部がヘッドから離れることで、シャフトの延長線上に重心が来るようになるのでフェースバランスに近づき、フェースの開閉が少なくなり真っすぐストロークできるようになるんです。しかし、ネックが長くなる分、重量がアップして全体のバランスが悪くなりやすい。ところが、この『ジラフ・ビーム』はネックを建物の『梁』のような構造にすることで重量を削り、軽量化だけでなく強度も高め、ねじれにも強くなっています。とてもよく考えられたネックだと思います」と「ジラフ・ビーム」を手にした勝又プロ。
「それぞれ特徴がありますが、どれもフェースバランスに近く、とにかく真っすぐ引いて、真っすぐ出せる。引っかける不安がありません。フェースの開閉がないので、ストロークの再現性が高まります。構えたときの見え方、据わりなどでヘッドの種類を選ぶといいでしょう。そしてインサートはホワイト・ホット。打感も転がりも言うことないですね。色もシックなブロンズで、より長さを感じさせません。三角形のネックは、どうしても違和感があるという人でも、この『ジラフ・ビーム』なら、すんなり構えられると思います。ヒットの予感しかありません」(勝又)
オデッセイ ジラフ・ビーム
「トライ・ビーム」と同じく建物の「梁」のような構造になっており、通常のクランクネックよりも打点ブレに強く、フェースがねじれない。一般的なロングクランクネックよりも最大で14g軽く設計されている。
テーブルにシャフトを置いて、フェースの傾きを調べると「#7」「#6」はほぼフェースバランス、「#1」「ダブルワイド」もブレード型にしてはフェースバランスにより近い
ロングネックの利点
シャフト軸の延長線上がフェースのセンターに来るため、フェースバランスになりやすい。
ジラフ・ビーム #1
「いい顔してますね。フェースがかぶっている感じがまったくない。シンプルなブレード型なのですが、まるでマレット型を打っているような安定感。引っかけちゃう人や、球がつかまっちゃう人、逆にブレード型だとつかまらない人でも、この『ジラフ・ビーム#1』は使えると思います」
ジラフ・ビーム #6
「断面がHの形をしたネックは長いだけでなく太さもあるのですが、構えると普通のクランクネックとほぼ同じ。据わりもよく、ストロークするとヘッドを開閉するイメージがまったく出ません。オートマチック過ぎて、自分でストロークするのではなく、パターが勝手に打ってくれる」
ジラフ・ビーム #7
「2本のツノに配されたラインと、ヘッドセンターのアライメント、そしてネックの根元と、真っすぐな直線がいっぱいあって、とにかくターゲットに合わせやすい。ヘッドの大きさと色味で、ライ角通りに構えたら、普通の「#7」と何も変わらないほど、ロングネックを感じさせない」
ジラフ・ビーム ダブルワイド
「『#1』より幅広で、より安定感がある。トウ、ヒール、フランジ部のくぼみとアライメントラインで、どこに構えているのかわかりやすい。そして軟らかさのなかにもしっかり感があるホワイト・ホット特有の打感。これはプロも使うでしょう。構えたところに百発百中です」
「ストロークラボ90」シャフト
90g台の軽量スチールで、バット部を従来のストロークラボと同じ太さにした「ストロークラボ90」シャフトを採用。トルクを低減し、ストローク中のシャフトの無駄な動きを防ぐ。手元側のシャフト内部には、カウンターウェイトを搭載し、パター全体の慣性モーメントがアップ。
PHOTO/Tomoya Nomura
THANKS/GOLF PLACE
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