海外女子メジャー、アムンディ・エビアン選手権2日目は午後になって雲行きが怪しくなり現地時間午後4時23分に雷雲が接近、落雷の危険性が高まったため競技が中断され午後6時過ぎ正式にサスペンデッドとなった。そんななか古江彩佳が31ホールを終え通算12アンダーで暫定トップに浮上。初日75位タイと出遅れた岩井明愛が大会史上4人目のハーフ29(6アンダー)をマークしリーダーボードを駆け上がるなど日本勢が嵐を呼ぶ展開になった。

大会初日、古江はノーボギーの6アンダー65をマークし2位タイの好スタートを切った。すると2日目は出だしから3連続バーディを奪ってトップに躍り出る。13ホール終了時点で6つスコアを伸ばし通算12アンダーで暫定ながら単独首位に立った。

31ホールボギーフリー、今季ツアーのバーディリーダーの快進撃を現地放送席も賞賛。9番パー5でアプローチを寄せバーディを奪ったときには「完璧に計算し尽くされたシンプルな9ホールでしたね」と解説者。調子が良いときにはゴルフが簡単そうに見えるものだが、まさに古江の31ホールは「シンプル=簡単」そうに見えた。

後続とは現時点で3打差。先は長いがメジャーでの優勝争いのプレッシャーを喜びに変え楽しめば初戴冠も夢ではない。

国内ツアー8勝の古江はLPGAツアー参戦3年目で優勝1回。前回のスコティッシュ女子オープンもヨーロッパで開催されており、今回もまたヨーロッパ(フランス)。ショットとパットが噛み合った31ホールのプレーを見る限りツアー2勝が現実味を帯びてきた。

画像: いつもどおりグリップを短めに握りバーディを量産している古江(PHOTO/Getty Images)

いつもどおりグリップを短めに握りバーディを量産している古江(PHOTO/Getty Images)

注目を浴びたのは古江だけではない。岩井姉妹の姉・明愛もハーフ29の好プレーで75位タイから一気に暫定16位タイ(通算5アンダー)にジャンプアップ。『29』は今大会史上4人目、全メジャーを通しても12人目の快挙だ。

そのほかの日本勢は西村優菜が9ホールを終え通算4アンダーで暫定25位タイ。初出場で初日10位タイと好調だった竹田麗央は10ホール終了で2つスコアを落とし暫定30位タイに後退。

西郷真央は暫定43位タイ。渋野日向子と山下美夢有が通算イープンパー暫定54位タイ。勝みなみも11番終了時点で3つスコアを戻し、渋野らと並ぶ暫定54位タイで予選通圏内につけている。

しかし昨年の大会でベスト3入りをしている畑岡奈紗は通算3オーバーで予選落ちがほぼ確定。14ホールを終え、通算4オーバーの笹生優花も決勝ラウンド進出は絶望的だ。

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