9人の日本人選手が参戦するアメリカ女子ツアー。2024年7月2日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、海の向こうから“なでしこ”たちのメッセージをお届けしている。6月4日号の第1弾は勝みなみ、そして6月11日号の第2弾は西村優菜。そして、第3弾は3年目のシーズンを戦っている古江彩佳! パリオリンピック出場に王手をかけている古江の本音を紹介しよう。

画像: 3年目のシーズンを戦う古江彩佳

3年目のシーズンを戦う古江彩佳

古江彩佳

2019年、富士通レディースでアマ優勝を飾り、プロ入り後も7勝を挙げる。2022年からアメリカ女子ツアーに参戦し、同年、スコットランド女子オープンで優勝。ロレックスランキング19位(6/16時点)

画像: 連戦の疲れがたまると、オーバースウィングになってしまう、という古江は、「このくらいのちょっと短めのト ップで打ちたいんです」と言う。ツアー屈指のフェアウェイキープ率は、こんなショートトップから生まれていたのだ

連戦の疲れがたまると、オーバースウィングになってしまう、という古江は、「このくらいのちょっと短めのト
ップで打ちたいんです」と言う。ツアー屈指のフェアウェイキープ率は、こんなショートトップから生まれていたのだ

飛ばないほうではありますが、ちょっぴり飛距離も伸びました

画像1: 夢は“パリオリンピック” と “パリディズニー”! 古江彩佳に独占インタビュー【米女子ツアーで活躍する選手の本音】

ショップライトLPGAクラシックの会場、シービューベイコースはニューヨーク州の隣、ニュージャージー州にある。古江はこの試合を2位タイでフィニッシュ。次はミシガン州のブライズフィールドCCへ、さらにその翌週はワシントン州サハリーCCへ、オリンピック代表を懸けた戦いが続く

GD 今年でアメリカ女子ツアー3年目ですね。

古江 そうですね。私はもともと日本で長くやりたいと思っていたんですが、2021年のエビアンと全英に行く機会があって、海外の試合の楽しさを知って考え方が変わったんです。

GD そうだったんですか。では、世界を目指すとか、メジャーに勝ちたいとか、そういう気持ちはなかった?

古江 まったくなかったです。目の前のやるべきことをひとつひとつやってきた感じです。

GD いまはどのような考えになりましたか?

古江 ルーキーシーズンに1勝できて、自分でも勝てるっていうことが自信につながって、アメリカでもっと頑張りたいという欲が出てきたと思います。

GD アメリカツアーのレベルをどう感じていますか?

古江 やっぱりタフだなぁ、と感じています。日本ツアーと比べると移動距離が長いし、そこに時差もあります。それと毎試合、芝が違います。

GD 選手はどうですか?

古江 ポテンシャルがあると思います。身長も大きくて、飛ばします。曲げてもグリーンに乗せられるパワーと技術を持っていたり。多彩なアプローチを使う選手も多いですね。

GD 古江プロといえば、高いフェアウェイキープ率。去年が2位、今年も4位(6/16時点)です。それと、今年は飛距離も伸びています。

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2021年12月、翌年のアメリカ女子ツアーの出場権を懸けたQシリーズでは、通算18アンダー単独7位の好成績でツアーカードを手にした。東京オリンピックの代表になれなかった古江は、気持ちを切り替えるためにもアメリカ挑戦への道を選んだ

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今シーズンからニュードライバーに替えた古江は、ツアー屈指の高いフェアウェイキープ率を維持したまま、昨シーズンよりも約5ヤード飛距離を伸ばした。「質のいい弾道になって、着弾してからのランが増えていると思います」(古江)

古江 1年目にいろんなパワフルな選手と同じ組になって、ボールに当たる音だけでもスゴいんですよ。それで、自然と自分も振るようになっていった感じです。それと、今シーズン替えたドライバーは、ランも出るので少し飛ぶようになりました。

GD アメリカに来てから覚えたショットはありますか?

古江 距離を落とすショットを覚えました。これまでは番手と番手の間の距離が残ったとき、下のクラブで飛ばすほうが好きだったんですが、ここ1年ぐらいは、上のクラブで距離を落とすことをやっています。それをもうちょっと上手くやりたいなぁと思います。

GD そのショットの利点は?

古江 下のクラブで飛ばしにいくと、当たりミスや曲がりが多くなります。上のクラブを持つと絶対に届くし、安全なんです。それと、球の高さを打ち分けたり、短いクラブでフェードを打つこともできるようになってきて、ピンを狙うショットバリエーションが増えてきました。

GD 残り半年ですが、今シーズンの目標は何ですか?

古江 厳しい競争が続きますが、できればオリンピックの出場を果たしたいですね。それと、去年、優勝がなかったので、何とか優勝したいと思っています。

GD 優勝を手にするには何が必要でしょうか?

古江 大事なところでミスをしないことです。それと、最後はやっぱりパッティングが入ってくれたら、と思っています。最終日に4〜5メートルを2〜3個ぐらい決めたいな、と。

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アメリカで涙したのは1度だけ。それは、予選落ちした2023年のDIOインプラントLAオープン。優勝争いに敗れるよりも、ショットもパットも上手くいかなかった不甲斐なさのほうがずっと悔しい、とコメントした

GD パットは水物とよく言われますが、どうすれば入るでしょうか?

古江 自分が勝てないときは、打ち切れないパットが多いので、まずは強い気持ちでしっかりトライしたいと思います。でも、最後は運かな。入れる気がないパットが入ったりすることもあるので。運が向くように、いいことをするだけですね、普段の生活から(笑)

取材・撮影/田邉安啓

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※古江彩佳のインタビューはまだまだ続く…続きは週刊ゴルフダイジェスト7月2日号、Myゴルフダイジェストにて掲載中!

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