笹生優花はフィリピンで生まれ、8歳からゴルフを始める。2016年の全米女子アマで3位、18年のアジア競技大会では個人、団体で優勝するなどアマチュア時代から優秀な成績を収めてきた。19年の女子プロテストに一発合格。20年にツアーデビューすると8月の「NEC軽井沢72」で優勝、21世紀生まれで初の優勝者となった。その後の「ニトリレディス」では2週連続優勝を達成。21年より米LPGAに挑戦し、「全米女子オープン」では畑岡奈紗とのプレーオフに競り勝ち、メジャー初優勝。東京オリンピックではフィリピン代表として出場し、9位に入る。フィリピンと日本の国籍を持っていたが、オリンピック後に日本を選択。
24年「全米女子オープン」でメジャー2勝目を挙げ、男女通じて日本初のメジャー2勝のプレーヤーとなった。
会見冒頭に挨拶したアース製薬の川端克宜CEOは「(コロナ禍で統一シーズンとなった20-21年)アース・モンダミンカップの第9回大会にプロとして初出場。5位タイの成績を収められました。そのときはじめて笹生プロのプレーを拝見し、いままで見たことのない弾道で凄いプロが出てきたと思いました。そのあと、国内外を問わず戦う姿勢に共感しており、我々も世界に向けて挑戦をしているので、いろいろなご縁があって契約させていただくことになりました。また、日本とフィリピンの架け橋となっていることも評価させていただきました。笹生プロを応援することでゴルフ界により恩返しができると考えております」と話す。
笹生は「すごく緊張しています」といいながらも、「2020年、コロナ禍でルーキーの年に試合がなかなか始まらず、アース・モンダミンカップがその年の初戦となりました。当時スポンサーをしていただいた呉工業さんのご縁で出場できることになり、アース製薬所属の茂木宏美さん、大塚会長と一緒に練習ラウンドをしたのが初めての出会いです。また、優勝した『NEC軽井沢72』の翌日にも大塚会長とは一緒にラウンドをしたご縁があり、今回、所属させていただくことに縁を感じています。アース製薬とともに、一緒に成長出来たらいいと思いますので、これからもよろしくお願いします」と力強く語った。
質疑応答ではパリオリンピックの話になり、「ル・ゴルフ・ナショナルはもちろん、パリにも行ったことがないので、まずは楽しみです。ル・ゴルフで開催されたライダーカップをテレビで観ていて、難しいイメージがあります。オリンピックで日本の国旗を背負うということは初めてなので、その場に立たないと言葉に出来ないのですが、他のオリンピアンに会って刺激を貰えるのも楽しみです。100%の力が出せるようにいい準備をして臨みたい」と話した。
大塚会長から「もし金メダルをとられたら特別ボーナスを奮発したいと思っています」との言葉には笑みを浮かべていた。
次戦はパリオンピックで、このあとは拠点のアメリカでトレーニングをしながら、調整するという。ロゴ入りウェアはAIG全英女子オープンから着用予定という。
※2024年7月16日17時49分、一部加筆修正しました。