オデッセイの勢いが止まらない……。ロングネックパター「ジラフ」(キリンの意)と、人気のトライ・ビームシリーズに赤いヘッドを新たに投入。特に「ジラフ」はすでに女子ツアーで話題となり、即座に実戦投入するプロが続出している。新パターの性能を紐解いていこう。

ジラフ最大の利点は、真っすぐなストローク。

オデッセイのパターにまたまた新たなモデルが加わる。1つは『ジラフ・ビーム』。ジラフの言葉通り、長いネックが特徴だが、実はロングネックは、プロに根強い人気がある。遡れば、タイガー・ウッズがツアー初優勝を遂げた時もロングネック。近年ではコリン・モリカワも使用歴があり、原英莉花は絶賛愛用中だ。『ジラフ・ビーム』のようなロングネックの最大の特長は、真っすぐなストロークがしやすいこと。ネックが長いことで、ブレード型でもほぼフェースバランスになるためだ。ブレード型を使いたいけど、ストロークの安定性に難がある、と感じる人にはうってつけ。もちろんマレット型なら、さらなる直進安定性をもたらす。

メジャーチャンピオンも愛用する「赤ヘッド」

もう1つは、女子ツアーを中心に人気の三角ネック、トライ・ビームの新色、『トライ・ビーム レッド』だ。パターの性能としては、打点がずれても三角のネックがヘッドのブレを抑え、方向と距離、両方のばらつきを最小限にとどめることがメリット。そこに新たに加わった“レッド”。パターでは文字通り異色と思いきや、以前はジェイソン・デイ、そして今年全米プロゴルフ選手権を制したザンダー・シャウフェレも赤ヘッドを好む。赤は闘争心をかき立てる色とされ、パットにも攻めの姿勢が生まれるのかもしれない。いずれもツアーで実績のあるモデル。試してみる価値は十二分にありそうだ。

ODYSSEY GIRAFFE-BEAM ジラフ・ビーム

建物の梁の構造でねじれにくい!

キリンのような“長い首”が特徴。これによりブレード型でもほぼフェースバランスに。ネックも梁(BEAM)形状で、ミスヒット時のヘッドのブレを抑制する。

キリンのように長いネック! ヘッドは4タイプ

ヘッドはツアーでも人気の4タイプ。どのヘッドもソールのトウ、ヒールに約10 グラムずつのウェイトが埋め込まれており、慣性モーメントを大きくしている。ロングネックのマレット型(#6や#7)となれば、ストレートなストロークが極めてしやすい。

画像: GIRAFFE-BEAM #1

GIRAFFE-BEAM #1

画像: GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE

GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE

画像: GIRAFFE-BEAM #6

GIRAFFE-BEAM #6

画像: GIRAFFE-BEAM #7

GIRAFFE-BEAM #7

グリップにも遊び心満載!

画像: 遊び心のあるグリップと「STROKE LAB 90」シャフト

遊び心のあるグリップと「STROKE LAB 90」シャフト

シャフトは「STROKE LAB 90」。スチール製で無駄なトルクを抑え、慣性モーメントも引き上げるなど安定感に優れる。グリップはキリン柄のデザインで遊び心もある。

画像: 試打 加藤 颯 ツアー出場を目指す25歳の若手プロ。 自他ともに認めるギア好きで、入るパターの 研究にも余念がない。〈オールデイゴルフ所属〉

試打 加藤 颯
ツアー出場を目指す25歳の若手プロ。
自他ともに認めるギア好きで、入るパターの
研究にも余念がない。〈オールデイゴルフ所属〉

ココがイイ! ①ブレード型でも真っすぐ引きやすい

「やはり真っすぐ動きますね。特にブレード型はその違いが明確なので、個人的には#1やダブルワイドがお薦め。見た目のシャープさと直進性を両立したい、という人に合います」

画像: 加藤プロは「フェースの真ん中で打ちやすい」という

加藤プロは「フェースの真ん中で打ちやすい」という

ココがイイ! ②フェースの真ん中で打ちやすい

「ネックが長いので、フェースバランスになることに加え、シャフト軸がフェースセンターに来やすいため、真ん中でも打ちやすい。打点がずれても梁状のネックでブレにくいです」

ODYSSEY TRI-BEAM RED トライ・ビーム レッド

ミスヒットしてもとことんヘッドをブラさない!

三角ネックがヘッドを支えることで、ミスヒットをしてもヘッドのブレを抑える「トライ・ビーム」構造。フェースインサートは定番のホワイト・ホット。

ヒール側かセンターか好みのネックの位置を選べる

ヘッドは2種類だが、ネックの位置をヒールとセンター、それぞれ変えての計4モデルをラインアップ。ダブルワイドは、ブレード型が好みだが、マレット的な安定感もほしいというニーズにマッチする形状で、ツアーでも人気が高まっている。

画像: TRI-BEAM RED DOUBLE WIDE

TRI-BEAM RED DOUBLE WIDE

画像: TRI-BEAM RED DOUBLE WIDE CS

TRI-BEAM RED DOUBLE WIDE CS

画像: TRI-BEAM RED #7

TRI-BEAM RED #7

画像: TRI-BEAM RED #7 CS

TRI-BEAM RED #7 CS

ストロークの安定性をもたらす複合シャフト

画像: トライ・ビーム レッドのグリップとシャフト

トライ・ビーム レッドのグリップとシャフト

シャフトはカーボンとスチールの複合の赤い「STROKE LAB」。単一のスチールよりも硬いので打点のずれに強くなっている。グリップも赤で全体の統一感もバッチリ

ココがイイ! ヘッドが赤になるだけで"強気″でいける!

画像: ネックの面が主張するので真っすぐ引きやすいと加藤プロ

ネックの面が主張するので真っすぐ引きやすいと加藤プロ

赤は気持ちが積極的になりますね。ショートしやすい人に合うはず。で、やっぱりトライ・ビームは安定感があります。赤いほうが良い意味でのネックの“面”が主張するので、視覚的に真っすぐ引きやすくなります。

写真/三木崇徳 
協力/新武蔵丘GC

詳しいスペック情報は公式サイトから↓

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